牛島和彦氏 ロッテ・朗希の課題は“慎重になるべき場面” 1球のミスが致命傷に…

[ 2022年3月28日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ5―6楽天 ( 2022年3月27日    楽天生命 )

<楽・ロ>3回、西川に適時打を打たれた佐々木朗(撮影・篠原 岳夫)
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 【牛島和彦 視点】佐々木朗は最高の立ち上がりだった。160キロを超える直球を連発。高さも打者が窮屈な打ち方しかできないような理想的なところに決まっていた。ただ3回に入り先頭の渡辺佳に四球を与えたところから苦しくなった。

 セットポジションで投げるとどうしても球速が155キロ前後まで落ちる。足を高く上げて投げる投手。走者を背負って足を上げにくくなる分、球速が上がらない。160キロオーバーの球を見せられている打者は、5キロ球速が落ちれば合わせやすくなる。その分、低めに投げなければいけないが、高めに浮いて安田に痛打された。

 1死一、二塁でカウント0―2から西川に浮いたフォークを右越えに運ばれた。ボール球を使えるカウント。この1球のミスが致命傷になってしまった。先発の軸として勝ちを計算される投手であれば、もっと慎重にならなければいけない。

 今季初登板で6回を86球。課題とされていた球数は一応の合格点をつけられる。次回以降に期待したい。(スポニチ本紙評論家)

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2022年3月28日のニュース