金光大阪が“2強の牙城”崩し13年ぶり3度目の春 大阪桐蔭、履正社以外の選抜切符は09年以来

[ 2022年1月29日 05:30 ]

センバツ出場32校決定

13年ぶりの出場に喜ぶ金光大阪の選手たち
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 全国屈指の激戦区で牙城を崩した金光大阪に躍進の予感が漂う。実力、人気で大阪を二分する大阪桐蔭と履正社以外の学校が選抜切符をつかんだのは、実に2009年以来だ。13年ぶり3度目の春。「甲子園1勝」に、期待が膨らむ。4番で捕手で主将の岸本紘一(2年)は、チームの総意を代弁した。

 「身が引き締まる思いです。甲子園で1勝、そして目の前の勝利を重ねていきたい」

 “吉見効果”で、メキメキと力をつけてきた。同校OBで現役時代には2度の最多勝に最優秀防御率も獲得した元中日・吉見一起氏が、学生野球資格を回復した21年からコーチとなり、月に1、2回程度の指導を受ける。15年間で通算90勝の右腕の存在は大きい。岸本は「配球や投手がどんなことを考えているのか、声がけなどで指導していただいています」と感謝した。

 昨秋の近畿大会1回戦はエースの古川温生(2年)が高田商相手に11三振を奪って完封。最速140キロを誇る右の本格派が勝敗の鍵を握る。準々決勝の近江戦では6点ビハインドを終盤にはね返した粘りも身上だ。過去に甲子園出場を果たした02年春、07年夏、09年春は、いずれも初戦で敗退。4度目の正直へ、舞台は整った。(吉仲 博幸)

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