そこにつば九郎への愛はあるのか “マスコット的補償”候補の伊予柑太、空中くるりんぱ着手も何かが違う

[ 2021年12月28日 14:18 ]

伊予柑太ツイッター(@efc_iyokanta)から
Photo By スポニチ

 来季のJ3降格が決まっているサッカーJ2愛媛の公式マスコット「伊予柑太」が28日、自身のツイッターを3日ぶりに更新。20年ぶり日本一に輝いたヤクルトからまさかのフリーエージェント(FA)を宣言した超人気マスコット「つば九郎」争奪戦のあおりを受け、今度は「空中くるりんぱ」にも着手した。

 つば九郎は今月12日に2012年以来9年ぶり2度目となるFAを宣言。球団を通じて「すこしかんがえるじかんをください」とコメントを発表して熟考期間に入り、現在、野球界の枠を超えた各業界から争奪戦となっている。

 それを受け、愛媛のグッズショップは14日、公式ツイッターを通じて獲得調査に動くことを発表。オファー内容について「グッズショップ店長就任」「年俸倍増+出来高」「ポンジュース飲み放題」「みかん食べ放題」と魅力的な条件を提示するとともにつば九郎獲得の際には「人的補償」ならぬ「マスコット的補償」として伊予柑太をヤクルトに差し出すことを公表した。

 これを知った当の伊予柑太は自身のツイッターで即座に反応し「マスコット的補償??聞いてねえーぞ!!」と激怒。その一方で“あきらめムード”もあるのか、25日には「事務局スタッフにこれ渡されたぜ…」とヤクルトの応援必需品である傘を渡されたことを写真付きで報告し「事務局スタッフに『とりあえず、とりあえずだから傘を振ってみて』と言われたぜ…」として、ヤクルトのマーク入り傘を左右に振る10秒間の動画をアップした。

 その後、2日間に渡って沈黙を貫いていた伊予柑太だったが、この日は「年末でゆっくりしたいのにまた事務局スタッフに『邪魔してできないかなぁ~まぁとりあえず帽子クルクルしてかぶってみて』と言われたぜ…」としてヤクルトのマーク入り帽子をゆっくり目の前で一回転させてからゆっくりかぶる10秒動画をアップした。

 だが、“本家”の「空中くるりんぱ」は帽子ではなくヘルメットで、ゆっくり一度ではなくスピーディーに何度もくるくるさせた後、空中にヘルメットを放り投げ、落ちて来たヘルメットを手ならぬ手羽を使わずにかぶれるかどうか、を試すもの。かなりの高等テクニックを要すため、他チームの選手も注目する中、これまで一度も成功していない“妙技”だ。つば九郎にオファーしたにも関わらず、帽子を渡した愛媛のスタッフが「空中くるりんぱ」を知らないのか、それとも愛媛を離れがたい伊予柑太の戦略か。真相はやぶの中だ。

続きを表示

2021年12月28日のニュース