阪神・矢野監督「今監督やらせてもらっているのもそのおかげ」 恩師で恩人のノムさんに感謝

[ 2021年12月11日 15:00 ]

献花する矢野監督(代表撮影)
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 阪神・矢野監督も「しのぶ会」に参席。現役時代に監督として、捕手の大先輩として薫陶を受けた野村氏への感謝を口にした。

 「偉大な方に監督として指導してもらえるというのは本当にありがたいことだったと思いますし、監督の下で学びたくても学べない人も多くいる中で僕は学ばせてもらって。僕自身も今、監督をやらせてもらってるのもそのおかげですし、現役20年やれたのもそのおかげだと思う。その感謝の気持ちと偉大さを感じてます」

 野村氏が阪神監督時代は、必ずベンチですぐ隣に座り、ボヤキを吸収した。

 「“おい次走るぞ”と言うとランナーも走るし、“次落ちる球じゃないか”というと落ちる球が来るし、次こうじゃないかということがすごく当たるのを聞いていたので。1番近くで1番ボヤキを、確率の高いボヤキをたくさん聞けたので、それは本当に自分の感じる力になっていけたかなと思います」

 矢野監督が少年時代は地味な印象が強かった捕手というポジションにスポットライトを当ててくれたのもノムさんだった。「僕らの時代はやりたくないポジションを、これだけ価値あるものにしてくれたのは野村さん。野球の奥深い楽しさを教えてくれたも監督だと思う。そういう部分をどんどん僕たちも届けていきたい」と、後進の育成にも注力していく思いを新たにした。

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