東洋大姫路 指揮官の花道へチーム一丸 甲子園出場時のユニ着用で、今夏準Vの智弁学園を撃破

[ 2021年10月18日 05:30 ]

秋季高校野球近畿大会1回戦   東洋大姫路2-0智弁学園 ( 2021年10月17日    皇子山 )

<東洋大姫路・智弁学園>好投する東洋大姫路・森健人
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 来春選抜出場の重要な選考資料となる近畿大会は17日、1回戦2試合を行った。東洋大姫路(兵庫3位)はエース右腕・森健人投手(2年)が6安打完封。今夏の甲子園で準優勝した智弁学園(奈良1位)を下し、金光大阪(大阪2位)とともに準々決勝進出を決めた。

 粘りの投球で、甲子園に一歩前進した。東洋大姫路・森が6安打完封。今夏の甲子園で準優勝した智弁学園を退けた。

 「序盤から低めにボールを集められた。緩急はあまり使えなかったんですけど、コントロールで抑えられた」

 最大のヤマ場は1点優勢の6回だった。2死から連打を浴び、一、三塁のピンチ。4番・高良を迎えたが、カウント1―2から二ゴロに封じた。テンポ、制球とも良く1死球のみ。3番から始まった9回も難なく3者凡退で締めた。

 「ウチらしい試合でした。普段打てない選手が打ってくれた」

 藤田明彦監督が称えたように、随所にらしさが光った。手堅く4度の犠打を成功。8回は無死一塁から2者連続で初球にエンドランを仕掛けて1死一、三塁を築くと、4番・賀川新太が貴重な追加点となる中越え適時二塁打を放った。

 負けるわけにはいかなかった。藤田監督が来年3月末で退任。近畿大会が最後の公式戦になる可能性があることから、甲子園出場時のみに着用してきた胸の「TOYO」が金縁のユニホームを身にまとった。前回出場した11年夏以来、実に10年ぶり。伝統校のプライドが勝利を呼んだ。

 次戦の相手は大阪桐蔭に決まった。選抜出場は4強入りした08年が最後。指揮官の花道を飾るべく、強豪撃破で久々の当確ランプをともす。(石崎 祥平)

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