近江・山口「自分を信じて振り切れた」 初戦出番なしの悔しさ晴らす決勝打!

[ 2021年8月23日 11:18 ]

第103回全国高校野球選手権 2回戦   近江6-4大阪桐蔭 ( 2021年8月23日    甲子園 )

<近江・大阪桐蔭> 8回2死満塁、勝ち越しの2点適時二塁打を放ってガッツポーズの近江・山口(撮影・大森 寛明)
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 第103回全国高校野球選手権大会の第10日は23日、甲子園球場で2回戦が行われ、3大会連続出場の近江(滋賀)が3年ぶり出場の大阪桐蔭(大阪)を6-4で破り、3回戦進出を果たした。

 途中出場の3年が打のヒーローだ。5回に代打で出場した山口。第1打席は四球、7回の第2打席は遊ゴロに終わっていたが、8回の第3打席で本領を発揮した。2死満塁のチャンス、カウント1-2から141キロの直球をはじき返し、決勝点となる適時2点二塁打。二塁ベース上で右手を力強く突き上げて、喜びを爆発させた。

 山口は「チームとしては挑戦者として立ち向かっていくことができました。あの打席は4番の山田につなぐ気持ちで打席に立ちました。自分を信じて振り切ることができました」と会心の一打を振り返った。

 実は滋賀大会でも9打数6安打の打率・667と絶好調だった。しかし、1回戦の日大東北戦では出番なし。「初戦に出られなくて悔しい思いもありましたが、その気持ちも晴らせました」と心の底から喜んだ。

 多賀監督も「山口は滋賀大会でもいいプレーをしていたので。3年生の力を信じ、(5回に)思い切って2年生の津田に代えて、代打を送った。あの場面で代打を送れたことが、8回の攻撃につながったのかなと思います」と殊勲の3年を称えていた。

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