あしなが大谷、感謝の分配 球宴本塁打競争の参加金をエ軍スタッフに寄付

[ 2021年7月18日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス5ー6マリナーズ ( 2021年7月16日    アナハイム )

<エンゼルス・マリナーズ>試合前に談笑する大谷(左)と菊池(撮影・沢田 明徳)
Photo By スポニチ

 あしなが翔平が適時打発進だ。エンゼルスの大谷翔平投手(27)が16日(日本時間17日)、後半戦初戦のマリナーズ戦に「2番・DH」で出場。9回に中前2点打も、チームは敗れた。一方、本塁打競争の参加金15万ドル(約1650万円)をエ軍スタッフに寄付したことが判明。17日(同18日午前10時7分開始)の同戦では、先発する菊池雄星投手(30)と今季2度目の対戦に挑む。

 大きなストライドで一塁を蹴った。帰塁しながら味方ベンチをあおるように、大谷が両手を下から上へ振り上げる。9回2死二、三塁から1点差に迫る中前2点適時打。試合は敗れたが、後半戦は5打数1安打2打点でスタートを切った。

 ジョー・マドン監督は「ワンダフル。彼はああいう場面が好きなんだ。常に前向き。大きな舞台の中心にいる」と称えた。まさに中心。MLBはこの日、13日に開催された球宴関連商品の総売り上げで、28%が大谷のグッズだったと発表。さらに大谷の「あしなが」寄付行為も判明した。

 地元紙オレンジカウンティー・レジスター(電子版)が「大谷が本塁打競争出場で得た参加金15万ドル(約1650万円)を球団トレーナー、広報など約30人のスタッフに寄付した」と報道。同紙は「結果がどうであっても本塁打競争で得たお金はこのような使い方を決心していたようだ」とした。寄付額は1人当たり5000ドル(約55万円)で、すでに小切手で渡されたという。他球団同様エ軍は昨年、コロナ禍で一部職員が一時帰休。苦難の中でもサポートを続けてくれる人々への、感謝の気持ちだった。

 試合前には6月の月間MVP表彰式が行われ、本拠地の今季最多4万880人の観衆から総立ちで歓声を受けた。MLB公式サイトはこの日、後半戦注目10項目を挙げ、大谷の60本塁打挑戦が2位に。注目の中で再スタートを切った。(柳原 直之)

続きを表示

2021年7月18日のニュース