開幕2戦目OK!巨人・戸郷、DeNA斬り 師弟の強固な「ホットライン」“桑田コーチ道”進む3回0封

[ 2021年3月1日 05:30 ]

練習試合   巨人7ー1DeNA ( 2021年2月28日    沖縄セルラー )

<巨・D>ツーシームを投げる戸郷 (撮影・光山 貴大)
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 アウトローの直球。巨人・戸郷は投球の基本であり、桑田投手チーフコーチ補佐も重要視するこの球を昨季首位打者の4番・佐野との対戦で投じた。

 「(助言で)“ライン出し”が一番の印象。それをしてあれだけ勝っている。マネをしたらもっと勝てるかなという期待はある」

 3回2死一、二塁。昨季対戦で打率・333と打たれた佐野を外角低めの147キロの直球で二ゴロに仕留めた。全4球中3球が外角低めという徹底ぶり。しっかり投げ込めた秘けつは球の軌道を意識する「ライン出し」だ。投げ終わるたびに桑田コーチと話し「初回、2回はいい感じに(ライン出しが)できたよ」と評価された。

 両サイドの軌道を意識し、コーナーを突くことで無駄なボール球がなくなり、球数も減る。桑田コーチが掲げる「135球完投」は1イニングで15球計算。戸郷は3回50球で1イニング平均17球と少しだけ多い。プロ初完投へ「それに向け、打ち取れるぐらいの球威を求めていけたら」と力を込める。

 登板予定だった2月14日の紅白戦が雨天中止となり、これが今季初実戦登板。相手は開幕カードと同じDeNAで、原監督から開幕2戦目の先発を告げられている右腕は、3回2安打無失点と順調な調整ぶりを見せた。今季3年目。進化も求める。「将来を見据えての球」と、自主トレから試している新球種のツーシームを5球投げた。セット時のグラブの位置も昨季の胸から腰まで落とし「投げやすかった」とうなずいた。

 「去年と一緒にやってたらだめ。自分に厳しくして開幕を迎えたい」。昨季は桑田コーチ以来となる高卒2年目での開幕ローテーション入りを果たし、9勝を挙げた。桑田コーチとの二人三脚で目標の15勝を目指す。(田中 健人)

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2021年3月1日のニュース