「梅バズーカ」発動!阪神・梅野が盗塁成功率100%男のルーキー並木を刺した

[ 2021年3月1日 05:30 ]

練習試合   阪神4ー3ヤクルト(特別ルール) ( 2021年2月28日    浦添球場 )

<ヤ・神>5回2死一塁、一塁走者・並木の二盗を阻止する阪神・梅野(撮影・椎名 航)
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 “代名詞”で強烈な洗礼を浴びせた。梅野が自慢の強肩「バズーカ」でヤクルトの新星の二盗を阻止。開幕カードを戦う相手に絶大な存在感を誇示した。

 「ちゃんとベストのプレーができて。実戦でしかタイミングとか(二盗が)起きることはないので。実戦の感覚でできたのは良かった」
 秒速のせめぎ合いは突然やってきた。5回1死からエドワーズが左前打を許した塩見の代走で登場したのはドラフト5位・並木(独協大)。大学時代に通算24盗塁を記録し、成功率100%を誇った。2死まで奪って宮本への2球目。力試しとばかりにスタートを切った無傷の韋駄天(いだてん)を素早い送球動作から“一矢”。助っ人右腕の巧みなクイックモーションも生かし、「失敗しない男」を制圧した。
 何より3月26日の開幕戦で相まみえる敵軍の“飛び道具”を撃ち落としただけに相手ベンチに与える印象も小さくない。矢野監督も「これが並木のベストではない」としながら「高津監督の野球自体、よく走るんで。相手にとってはアウトにされたっていうのも残るんで」と前哨戦で奪ったビッグアウトを高く評価した。
 21日の広島戦でファウルチップを右ふくらはぎに当て、別メニュー調整。7日ぶりとなった実戦では新戦力のチェンとバッテリーを組み、退く5回までに3打席立った。守備でも初回2死から西浦の三塁ベンチ前への捕邪飛に全速力で追いつきキャッチ。足に問題がないことも示した。
 「次はどんどん振って合わせていけたら。打席が離れてた分(ボールを)見ていくことの方が多かったので。沖縄で1試合でも実戦をできたのは良かった」
 約1カ月後の本番へ力を見せつけ、収穫も手にした。正妻として優勝、日本一へ強い執念を燃やす1年。チームにとって欠けてはいけないピースであることを体現した。 (遠藤 礼)

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