ベテランも復活を懸ける春 シート好投の阪神・岩田稔はブルペン「転身」も視野

[ 2021年2月23日 05:30 ]

初のシート打撃に登板した阪神・岩田稔
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 ベテランらしさが詰まっていた。16年目を迎えた阪神・岩田稔が、今春初の実戦形式となるシート打撃に登板。荒木と俊介を相手に計6打席対峙(たいじ)し最速138キロながら1四球を与えただけ。4つの内野ゴロに見逃し三振と23球を投げ無安打と結果を残した。

 「ホッとした。意外と投げられたなとビックリしている」

 予防の意識は強かったが、1月6日のPCR検査で陽性となり新型コロナウイルスに感染。1型糖尿病の基礎疾患による重症化の懸念から保健所の指示で10日間の入院生活を経験した。自主トレの計画も狂い「体が動かない」と思いながらのキャンプインだった。

 「老体ですからね。ケガしたら終わり。慎重に慎重に。めちゃめちゃ抑えてやってきた。適当でいいやと思えたのも良かったかも」

 昨季は終盤に5試合に先発し1勝のみ。今季は先発へのこだわりもない。「必要とされるなら、能見さんのようなポジションでも。ベテランがそうやっているチームが強いと思う」。藤川、能見が抜け37歳左腕はブルペンの盛り上げ役も視野に入れた。 (鈴木 光)

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2021年2月23日のニュース