阪神ドラ6中野 12球団新人で最速安打も守備で“失敗” 打撃評価の矢野監督も「オレはさみしい」

[ 2021年2月5日 05:30 ]

阪神・紅白戦   紅組3-3白組 ※特別ルール ( 2021年2月4日    宜野座 )

<阪神宜野座キャンプ紅白戦>3回1死、中野は右前打を放つ(撮影・坂田 高浩)
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 新人最速安打だ。3回1死無走者の第1打席。カウント3ボールからの4球目、小川が投じた高めに浮いた真っすぐを振り抜いた。プロでの初実戦で、阪神ドラフト6位の中野(三菱自動車岡崎)のバットが快音を奏でた。

 「実戦が始まる前からストライクゾーンに来たら積極的に振りにいこうと考えていた。積極的にいけたので、いい結果につながったのかなと思います」

 四球ではなく、安打を狙いにいった積極的な打撃が光った。あいさつ代わりの一打は右前打。昨秋ドラフトで入団した新人選手では12球団最速で「H」ランプを点灯させた。初舞台からアピールに成功。遊撃手のライバルとなる木浪、小幡は無安打だ。早くも存在感を示した即戦力ルーキーに、矢野監督は打撃面を評価した半面、課題も指摘した。

 「(打撃では)しっかり見せてくれた。失敗していいから、ミスのあとがどうかというね。これから奪い取っていこうというところでは、オレはさみしいというか、あそこで、声が出ていなかった。声を出すことで自分も変えられるし、周りも雰囲気も変えられる」

 4回無死一塁の場面で、井上が放った平凡な遊撃ゴロをはじいた。その失策後の態度について指摘を受けた若虎は「一番守備が目立たないといけない」と奮起を誓った。長所と短所が出たが、初陣としては好発進となった。 (山本 浩之)

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2021年2月5日のニュース