阪神・梅野が変わる!守備はDeNA山本、打撃は大山と「2人の後輩」から学びレベルアップ

[ 2021年1月27日 05:30 ]

さらなるレベルアップに成功したことを明かした梅野
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 阪神の梅野隆太郎捕手(29)が26日に甲子園球場を訪れ、“弟子”との意見交換で攻守のレベルアップに成功したことを明かした。24日に打ち上げた沖縄自主トレでは、DeNAの山本祐大捕手(22)から二塁送球のさらなる向上のヒントを手にし、同僚の大山悠輔内野手(26)とは打撃談議を交わして引き出しを得た。後輩2人と立場、年齢関係なく過ごした濃密な時間が、進化を後押ししそうだ。

 両手にあった“お土産”には確かな重みがあった。キャンプへ向けての調整だけでなく、プレーヤーとして進化につながる材料。梅野は、濃密な沖縄での日々を振り返った。

 「こういう自主トレの時間っていうのは2週間ぐらいですけど、すごい大切な時間だと自分自身も思ってるし、引き出しとしても」

 一端として、まず明かしたのは守備面だ。刺激になったのはDeNAの山本。昨季終了後に弟子入りを志願され、了承。初めて捕手と行った自主トレでは単なる練習パートナー以上の存在になった。

 「ほんと肩強いし、想像以上に能力の高い選手。一緒に細かなところとか、自分も伝えられることは伝えたり。向こうの考えを聞いて逆にこういうこともあるんだって」

 3年連続ゴールデングラブ賞を獲得し、リーグを代表する捕手まで上り詰めた男にとって、昨年まで1軍17試合出場の後輩は技術を授けて助言する存在でも、向上心に火がつくスキルを持っていた。

 「(山本は)シンプルに捕ってからの(体の)上下動が少ない。自分は起き上がってしまう癖がある。もっと(二塁送球が)安定するためには必要やなって。他のキャッチャー見るのは大事かなって」。球界最強クラスの「梅ちゃんバズーカ」にも、まだ伸びしろがある。昨年、イースタン・リーグで盗塁阻止率・619を叩き出した“リトル・バズーカ”はだてではなかった。

 打撃ではチームメートで3歳下の大山と打撃論を交わした。「上下関係なく引き出しがあって。お互いのチェックポイントを確認しながら有意義な時間になった。(大山は)何パターンか持ってます…というところで。タイミングを取ってるところが違うのは参考になった」。投手によって微妙にタイミングを変えるなど目には見えない“大山流”を知った。

 正捕手としての座は不動でも、今季は攻守の成績でキャリアハイを目指す。「本当に結果を出すのはシーズンなので。シーズン前に良い意味で失敗を恐れずに(得たものを)新たにトライしていく期間には良いかなと」。まだまだ刺せるし、もっと打てる。得たものは少なくない。(遠藤 礼)

 ◆山本 祐大(やまもと・ゆうだい)1998年(平10)9月11日生まれ、大阪市出身の22歳。京都翔英では外野手として、同期の石原(現楽天)と3年夏の甲子園に出場。17年5月にBCリーグの滋賀入りし、中学時代以来の捕手に戻る。17年ドラフト9位でDeNA入り。18年8月19日広島戦でプロ野球63人目の初打席本塁打を代打で達成。1メートル80、82キロ。右投げ右打ち。

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