東海大農学部 原巨人にリモート差し入れ キャンプ無観客も母校変わらぬ支援

[ 2021年1月24日 05:30 ]

20年ヤンプで東海大農学部から贈られたハムを手に笑顔を見せる原辰徳監督
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 無観客で2月1日に始まる宮崎キャンプに、うれしい「差し入れ」だ。巨人・原監督の母校、東海大の九州キャンパス農学部から、学生が栽培、製造加工した農畜産物が配送で巨人ナインに届けられる。大学関係者は「巨人を応援したいという思いからです。コロナ下の今年は現状、直接伺うことが難しい状況ですので配送でお届けしたい」と話した。

 19年、20年と2年連続で学生、教職員ら約30人が熊本からバスで宮崎サンマリン球場を訪問。学生が作った農産物を原監督に手渡した。同校は16年4月の熊本地震で甚大な被害を受け、学生3人が亡くなった。復興の道をたどる中で母校の先輩が率いる巨人に感動と勇気をもらっており「おいしさで応援したい」という恩返しの思いがある。コロナ下でリモートの授業も多く、バスでの直接訪問は難しい状況。バットに見立てた骨付きハム、板状のベーコン、米、さつまいも、芋焼酎などを配送でキャンプ期間中に届ける予定だ。

 熊本地震の後に阿蘇を訪ねたという原監督は、19年の贈呈式で学生らに「いつも東海大を気にして応援しています。世の中のためにいいものを作ってください」と感謝の言葉を語った。コロナ下のため無観客で始まるキャンプだが、ナインとファンのつながりが途切れることはない。(神田 佑)

 ▽東海大学農学部 「応用植物科学」「応用動物科学」「バイオサイエンス」の3学科編成。世界の食料問題を研究テーマに取り組み、農産物の生産から加工までの過程を学ぶ。同学部が置かれていた熊本県の阿蘇校舎が、16年に発生した熊本地震で甚大な被害を受けた。震災後の授業は熊本校舎で開講し、熊本県益城町に建設中の新校舎は23年4月の運用開始を予定している。

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