ソフトB・杉山 チーム投手最重量107キロ「気が付いたら出てそう」160キロに自信

[ 2021年1月23日 05:30 ]

キャッチボールをする杉山

 160キロ出そうな気がする!ソフトバンクの杉山一樹投手(23)が22日、福岡県筑後市のファーム施設で自主トレを行い、球速160キロ到達に自信を見せた。16日まで泉圭輔投手(23)と都内で行った合同トレーニングでは、筋力トレーニングに力を入れてチーム投手最重量107キロまで増量。投球データを測定する「ラプソード」で変化球の改良にも取り組み、3年目の飛躍へ準備は整った。

 筑後のファーム施設に場所を移して行っている泉との合同自主トレ5日目。タマスタ筑後内をランニングする杉山のヒップの隆起はひときわ目立っていた。室内練習場での約55メートルの距離でのキャッチボールでは、1メートル93の巨体からスピンの利いた球を放った。157キロ右腕の凄みは確実に増している。

 「直球は変わらずいいですし、球には納得できる。リリースポイントを高くして(160キロが)気が付いたら出てそう。出そうな感じがします」

 都内で年明け4日から16日まで行ったトレーニングでは、午前中は球を握らず、徹底したウエートトレーニング、投球動作の連動を意識したトレーニングで汗を流した。午後はランニング、投げ込み、再びウエートトレーニングで体をいじめ抜いた。昨年12月からボディービルダーの友人の助言や筋力トレーニングの動画を見て続けてきた肉体改造の成果で、体重はチーム投手最重量の107キロまで増加。重厚なボディーが出来上がった。

 都内でのトレーニング中には、球速、回転数、回転軸など投球のデータを測定する「ラプソード」を専門家を呼んで初体験。「球のどこをつかむか、重心をずらして投げたらどう変化するかなど、フォームより球をいじった」。既にブルペンに6度入り、「全然いいですね。カットボールはかなりいいかな」と変化球にも手応えを得ている。

 昨季は11試合に登板して防御率2・16をマークし、16回2/3で22三振を奪った。ライバル視しているのは同僚のモイネロだ。昨季50試合に登板し、計48回を投げて77奪三振、驚異の奪三振率14・44を記録した助っ人左腕にも負けない構えだ。「(奪三振率で)一番になりたい。モイネロより取りたいです」。新人王の資格がまだある今季3年目、大ブレークの予感が漂っている。

続きを表示

2021年1月23日のニュース