阪神ドラ6中野 1軍キャンプは通過点「開幕スタメン、新人王が目標」2・4紅白戦に照準

[ 2021年1月22日 05:30 ]

<阪神>ベースランニングをする中野
Photo By 代表撮影

 阪神のドラフト6位・中野(三菱自動車岡崎)は社会人出身らしく1軍キャンプに向けて準備万全。プロの先輩にも物おじすることなく、貪欲に開幕スタメンを狙っていくことを宣言した。

 「即戦力として期待されているので、自分でも(1軍キャンプに)行くとは思ってましたし、心の準備はできていた。開幕スタメンもそうですし、新人王という目標を自分の中で掲げている。しっかりとそこに向けて準備していきたい」

 強気な言葉が気持ちいい。持ち味の守備力だけでなく、広角に打ち分ける打力も魅力。下位指名ながらも矢野監督ら首脳陣の評価は高く、不動のレギュラー不在の遊撃争いにいきなり割って入る気満々だ。

 「(ライバルを)意識するのは当たり前なんですけど、自分のやるべきことをしっかりやっていければレギュラーは必然的につかめるかなとは思う。他の人がどうというよりは自分がしっかりとやるべきことを明確にした上で、キャンプに入っていければ成長できるかなと思う」

 同じ新人野手の同1位・佐藤輝に注目が集まっても、アピールでは負けない。まずは2月4日の紅白戦に照準を合わせ、サバイバルを生き残る。(山添 晴治)

 【1軍キャンプ選出の他の新人も熱気ムンムン】
 ≪ドラ2・伊藤将 今年初ブルペンで20球≫
 鳴尾浜球場で今年初めてブルペン入りした阪神のドラフト2位・伊藤将(JR東日本)は、捕手を立たせたまま、直球のみ約20球。実戦初登板が有力視される2月7日の紅白戦に向け、順調な調整ぶりを強調した。「今日は7割ぐらい(の力)で自分のフォームを確認した。徐々に感覚で戻していって、しっかり紅白戦で合わせていきたい」。即戦力として期待されるだけに、自身の力になるものは可能な限りで吸収したい考え。「西(勇)さんに投球技術だったりを細かく聞けたら。調子関係なく自分のペースでしっかりコントロールしているので、そこを自分も見習ってやっていけたらなと」。激しい先発争いが予想されるが、一歩も引くつもりはない。

 ≪ドラ3・佐藤蓮 「先輩のいいところ吸収したい」≫
 阪神ドラフト3位の佐藤蓮(上武大)は、キャンプ1軍スタートが決まり「約1カ月一緒に練習ができるので、そこで自分が足りないところだったり、先輩方のいいところを見て聞いてたくさん吸収したい」と学ぶ姿勢を見せた。沖縄は高校、大学時代にもキャンプで訪れるなど縁があり「自分の中でしっかり追い込んで、1年間戦えるようにしていきたい」と力を込めた。

 ≪ドラ4・栄枝 ワクワクと不安と≫
 阪神ドラフト4位の栄枝(立命大)は、梅野、坂本、原口に続くアピールを誓った。「先輩の捕手3方が1軍でバリバリやられているので、今年は4人できるやつがおるなと印象付けができたらいいかな」。この日は伊藤将、村上のブルペン投球を受けた。キャンプに向け「1軍で主戦で投げている投手の方の球を受けるわけですし、どんな球を投げられるんだろうというワクワクと捕れるのかという不安と五分五分」と初々しく語った。藤井バッテリーコーチも「初めから押しつけるのはアカンやろうし“こうやってみたら?”って引き出しを見て考える」と期待をかけた。

 ≪ドラ8・石井大 球児氏との対面熱望≫
 阪神ドラフト8位の石井大(四国・高知)は、四国・高知の先輩にもあたる藤川球児スペシャルアシスタントとの沖縄での対面を熱望した。「お会いしたことがないので。まずはフォーム的に藤川さんを参考にさせてもらっている部分があるので、気づいたところを聞けたら」。1軍キャンプに向けて「レベルの高い所に行けるのはもちろんうれしいですけど、そこでいかに自分にない部分を吸収できるか。自分を高めるためにいい期間にしていきたい」と誓った。

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