阪神・サンズ 新助っ人ロハス・ジュニアと共闘楽しみ

[ 2020年12月28日 05:30 ]

阪神のサンズ
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 サポートは任せろ。阪神の新戦力、メル・ロハス・ジュニア(30=前韓国KT)の入団決定を受けて、阪神2年目を迎えるジェリー・サンズ外野手(33)が12月27日、帰国中の米国で球団を通して取材に応じ、タッグ結成を力強く誓った。今季、韓国KTで47本塁打、135打点で2冠王。勝負強さと長打力を韓国時代から直に見てきた。

 「素晴らしい選手であることは間違いない。タイガースに来てほしいと思っていたよ」

 サンズは韓国キウムでの19年に113打点でタイトルを獲得したが、このときもロハスは104打点で激しく争っていた。スイッチヒッターとしての完成度、変化球への対応力に一目を置き、阪神が獲得に乗り出すと決めたときに、自らもアプローチをかけたのだ。

 「僕も妻もかなりロハス夫妻と会話をしている。日本のことや日本野球について、できる限りの情報は伝えている。外国人にとって重要な住環境とか、タイガースがいかに外国人にとって心地よい環境を提供してくれるかも伝えてきた」

 日米韓の複数球団による争奪戦は、このサンズのアドバイスがロハスが決断する決め手の一つになった。力を発揮できる環境、家族が安心して生活できるサポート態勢。経験者の話は大きかった。

 サンズも近づく共闘の準備に入っている。自宅近くのジムでのトレーニングをすでに開始し、地元の野球チームに合流して打撃を含めた実戦練習もスタートする予定。19、20年と外野でゴールデングラブ賞を獲得したロハス加入にともない、一塁コンバートへの心構えもできている。

 「韓国に行く前にはファーストを守った経験もかなりあるので、もし一塁となっても全く問題はないよ」

 サンズは今季、公式戦では一塁に入っていないが、2月キャンプや6月のウエスタン・リーグでは経験済み。ファーストミットも用意している。

 「個人的な目標は、チームの勝利に貢献するため毎日全力を尽くすことだ。それができれば、数字も恥じないものになる。やっぱり最終目標は優勝だね」

 コロナ禍で外国人の入国制限が28日から実施。キャンプインに向けて流動的要素はあるが、ここでも日本で緊急事態宣言を経験したサンズの存在が頼もしくなる。「ロハスと一緒にプレーするのが今から楽しみだ」。4番・大山を挟むように3番と5番を期待される両雄。そろって打ちまくるシーンを何度も見たい。(鈴木 光)

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