広島・堂林 大トリ更改で自己最高3600万円「充実した1年」もう三塁渡さない!

[ 2020年12月23日 05:30 ]

来季のさらなる上昇を願い凧をあげる堂林

 広島・堂林翔太内野手(29)が22日、大トリとして広島市内の球団事務所で交渉し、2000万円増で自己最高となる年俸3600万円で契約を更改した。今季は111試合に出場。8年ぶりに規定打席に到達し、自己最多に並ぶ14本塁打を放って復活を印象づけた。「8年前は試合で1年間使ってもらった。今年はオープン戦で結果を残して自分で勝ち取った。本当に充実した1年になった。来年は、開幕から(三塁を)守れるようにしたい」。来季は、真のレギュラー定着に向けた勝負の1年となる。

 一度定位置を手放した。高卒3年目の12年に全143試合に出場しながら、年を追うごとに出場機会は減少した。「8年前とは違う。前に進んでいくだけです」。開幕当初は一塁で、7月から三塁へ復帰し、18失策(三塁17、外野1)を犯した。12年と今季は、ともに両リーグ最多失策。不動の定位置を確保するには、守備力の向上は避けて通れない。

 「三塁には三塁の面白さがある。来年、三塁を守るなら、特に守備を頑張らないといけない。本当に難しいポジションだけど、セ・リーグの三塁のメンバーを見たら負けたくないな…という気持ちもあります」

 今季は11年以来の5位に低迷したチームを支えた。「3連覇のときは、なかなかメンバーとしてやれていなかった。強いカープの一員になれるように、来年日本一を取れるように戦っていきたい」。主力として優勝を奪還する責任感が生まれた。(河合 洋介)

 〇…堂林は来年1月に鈴木誠らと2年連続で合同自主トレする予定を明かした。昨オフの同期間に鈴木誠から得た助言が打撃開花につながり、「まだまだ吸収するところがある。またレベルアップできるようにお願いした」と説明。拠点は宮崎・串間から沖縄県内に変更。さらに投手から唯一となる森下の参加も決まり、主砲と新人王の異例のタッグに「どうなるんですかね」と心待ちにした。

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2020年12月23日のニュース