ソフトB 日本シリーズMVP男・栗原、来季目標は「打率3割」と「レギュラー死守」

[ 2020年12月12日 05:30 ]

所用でペイペイドームを訪れた栗原(撮影・中村 達也)
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 ターゲットは打率3割――。ソフトバンクの栗原陵矢捕手(24)が11日、来季の目標に打率3割とレギュラー死守を掲げた。巨人との日本シリーズでは打率・500でMVPを獲得したが、レギュラーシーズンでは打率・243と物足りない数字に終わった。好不調の波を小さくするべく、自主トレから打撃強化を図る。

 6年目で大ブレークした栗原の口から、来季に向けた具体的な目標が出た。

 「やっぱり3割は残したい。数字で評価される世界。数字は常に意識しないといけないし、もっともっとやらないとこのチームでは生き残っていけない」

 今季は6月19日のロッテ戦で初の開幕スタメンをつかみ、延長10回にサヨナラ打。118試合に出場し、リーグ制覇の原動力となった。巨人との日本シリーズでは第1戦の3打数3安打4打点の活躍など4試合で打率・500をマークし、MVPを獲得した。

 さらに上のレベルを目指す。レギュラーシーズンではいずれも柳田に次いでチーム2位の17本塁打、73打点をマークしたが、打率は・243に終わった。「1年間ずっと結果を出し続ける難しさが分かった。まだまだ1年間戦う技術も体力もない。悪いときから立ち直るのが遅いし、8、9月は疲れ、結果も出なくて精神、体力的にもきつかった」と課題ばかりを挙げた。

 特に9月は打率・167と不調に陥り、同26、27日のロッテ戦で2試合欠場した。ポストシーズンでも日本シリーズ第1、2戦で全7安打を稼いだが、第3戦以降の2試合は無安打だった。ロッテとのクライマックスシリーズでも2試合で5打数無安打。「しっかりとした崩れない形を決めないといけない」と調子の波を少なくするのが課題だ。

 本職は捕手だが、今季は主に一塁手、外野手でスタメン出場を続けた。来季もスタメンマスクより、試合に出場するこだわりの方が強い。「まだまだ試合にガッツリ出られる選手ではない。まずは試合に出たいのでレギュラーを取らないと」と意気込む。

 昨年同様、オフは打撃職人・中村晃と合同自主トレを行い、打撃に磨きをかける。「強化したいところはバッティングにおける全部です」。持ち前の勝負強さに安定感が加われば、さらに怖い存在になる。

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2020年12月12日のニュース