日本ハム 早大・早川1位指名最有力 大渕スカウト部長「大学生の中から一番いい投手」

[ 2020年10月16日 05:30 ]

26日のドラフトで6球団の指名重複が浮上した早大の早川
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 日本ハムは15日、札幌市内の球団事務所でスカウト会議を開き、26日のドラフト会議で早大の155キロ左腕・早川隆久投手(22)を1位指名することが最有力となった。球団の1位指名の戦略は、「その年のNo.1選手を指名する」こと。純粋に当該選手への思いを貫き、過去には巨人入りを熱望していた菅野やメジャー行きを決めていた大谷(現エンゼルス)を指名するなど、その方針はぶれなかった。そして、今年の1位指名は今秋ドラフトの目玉の早川になるとみられる。

 会議後に報道陣に対応した大渕隆スカウト部長は、1位指名について「今年は大学生が豊作。大学生の中から一番いい投手を選びたい」と大学生投手を1位指名すると明言。近大・佐藤ら野手の目玉もいるが、吉村浩GMは「野手のNo.1もいるけど、今年は投手のNo・1」と説明した。地元・北海道鹿部町出身で、苫小牧駒大の156キロ右腕・伊藤も1位指名候補に残っているとみられるが、今秋ドラフトの目玉左腕を競合覚悟で指名する。

 早川は木更津総合時代は甲子園に3度出場。高3夏の甲子園では、初戦の2回戦・唐津商戦で2安打完封すると、3回戦では広島新庄のエースだった堀(現日本ハム)と投げ合い、3安打で2試合連続完封を飾った。早大で1年時からリーグ戦に出場し、3年時には大学日本代表として日米大学選手権に出場。今秋は先発で3試合連続2桁奪三振、救援含む4試合で46三振を奪うなど高い奪三振能力を持ち、実績、経験で申し分ない。

 来季はメジャー挑戦を希望する有原、今季7勝のバーヘイゲンの去就は流動的だが、今季チーム最多8勝の上沢、6勝の杉浦と右腕が豊富な一方で、先発左腕が不足。早川はチームの補強ポイントに合致する。ロッテが1位指名を公表するなど競合は必至。注目の抽選役については吉村GMは「決まっていない」とした。運命のドラフト会議まであと10日。日本ハムが大学No・1左腕を引き当てられるか、注目が集まる。

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2020年10月16日のニュース