屈辱から始まったナゴヤドーム 阪神・球児の歩みを振り返る 好敵手との別れも

[ 2020年10月16日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神3-5中日 ( 2020年10月15日    ナゴヤドーム )

18年、岩瀬の引退セレモニーで藤川(右)は花束を渡し、抱き合う
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 今季限りでの現役引退を表明している阪神の藤川球児投手(40)が15日の中日戦で出場選手登録され、63日ぶりに合流した。登板はなく今季最終戦だった敵地ナゴヤドームに別れ。11月10日に予定される引退セレモニーへ向けて「最後の戦い」が始まった。

 【藤川球児のナゴヤドームでの歴史】
 ★通算成績 59試合5勝3敗17セーブ12ホールド。
 ★初登板 通算13試合目だった00年8月13日、1点劣勢の8回1死二塁で登板。敬遠後の2連続死球で押し出し、プロ入り後初めて1死も取れずに降板。
 ★プロ初安打 02年8月11日、先発して3回に山本昌からの左前打でプロ初安打を記録した。
 ★伝説の9・7 05年のリーグ優勝への契機となった一戦。審判の判定で紛糾し、岡田監督の「メチャクチャやったれ」の猛ゲキもあって延長戦に勝利。藤川は6回からの2回を4奪三振で1失点。問題の9回には珍しくベンチから怒号を飛ばす姿も。
 ★3連戦セーブ 07年7月26日、1点優勢の8回2死満塁でウッズを直球勝負で空振り三振。9回も打者3人で片付け、同24日からの同一カード3連戦3セーブは初めてだった。
 ★11試合連続セーブ 08年4月23日、開幕から11試合連続セーブで93年の田村勤を上回る球団新記録。「記録より勝利」と意に介さず。
 ★球宴でも 11年7月22日の第1戦。中日・岩瀬から始まった全セ9人継投の“抑え”として9回に登板。1安打無失点に抑え、勝利を締めた。
 ★好敵手に花束 18年10月13日、同じ抑えでしのぎを削った岩瀬の引退試合。延長10回を投げて勝利投手となり、試合後のセレモニーではチームを代表して花束を渡した。

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