中日　やっぱり不敗神話!　6回終了時にリード…止まりかけたが高橋サヨナラ弾で2位堅守

セ・リーグ   中日5－3阪神 （ 2020年10月15日    ナゴヤドーム ）

＜中・神21＞9回2死二、三塁、高橋（中央）はサヨナラ3ランホームランを放ち、ナインから手荒い祝福を受ける（撮影・椎名　航）
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　勝利の女神は土壇場で竜にほほ笑んだ。2―3の9回2死二、三塁、中日・高橋がスアレスの159キロ直球を叩いた。打球が左翼ポール際に飛び込むと、ガッツポーズ。プロ9年目で初のサヨナラ打を逆転サヨナラ弾で飾り、今季2度目の5連勝に導いた。

　「逆転のチャンスだったので、何とかしようと思っていた。結果的にホームランになってくれて良かった」

　目前でビシエドが1死一、二塁から痛烈な二直。スタートを切っていた二塁走者の京田が慌てて帰塁すると、併殺を狙った二塁手・植田の送球が逸れた。ゲームセットが一転、2死二、三塁へ好機が広がり、最後はキャプテンが決めた。

　救援陣も救った。2―0の8回に3番手・祖父江が3失点し、一時は逆転を許した。6回終了時にリードしていれば過去31連勝。鉄壁リレーによる不敗神話が崩れかけていた。上位浮上は登板過多が続く救援陣の力投があってこそ。それだけに黒星を消す一発に「投手にすごく助けられてきたので、何とかできて良かった」と胸をなで下ろした。

　2度目のサヨナラ勝ちで2位をがっちり守り、昨年4月22日以来の貯金3。与田監督も「選手たちがこれまでやってきたことがいい形になっている」と満足顔だ。残り20試合、Aクラスで最後まで走り抜ける。　（徳原　麗奈）