筒香、メジャーシフト初体験 初三塁から遊撃位置に大胆移動「早く慣れていかないと」

[ 2020年2月28日 02:30 ]

オープン戦   レイズ8―10ツインズ ( 2020年2月26日    ポートシャーロット )

〈レイズ・ツインズ〉4回、ゴロを捕球し一塁へ送球する三塁手の筒香
Photo By 共同

 レイズの筒香嘉智外野手(28)が26日(日本時間27日)のツインズ戦に「5番・三塁」で出場。打撃では2打数無安打で3戦連続安打はならなかったが、3戦目で初の三塁の守備に就き、メジャー特有の守備シフトで遊撃の位置に入るなど細かなシフトチェンジを体感した。レイズでは昨季「外野5人制」を敷いたこともあり、大胆戦術への適応が求められる。

 3回1死無走者の場面で三塁の定位置にいた筒香は大きく動いた。3番の左打者ケーブを迎えた場面。二、三塁間は筒香だけで、未経験の遊撃手の位置に立った。一ゴロで打球こそ飛んでこなかったが「(日本では)三塁手が遊撃を守ることはない。早く慣れていかないといけない」と表情を引き締めた。

 それ以外にも、守備位置は遊撃手アダメズの「YO」の掛け声とともに、打者ごと、カウントごとに細かく動いた。「ウィリー(アダメズ)が全部言ってくれるので頼もしかった。(相手打者が)誰か全然分からないので指示は助かります」と話した。

 打球方向などのデータに基づき、守備シフトを敷くことが主流のメジャーの中でも、レイズはさらに極端なシフトを敷くことで知られる。昨年10月2日(日本時間3日)のワイルドカードゲーム、アスレチックス戦では外野5人の「エクストリームシフト(超極端シフト)」も敢行。このシフトでは三塁手が左翼、遊撃手が右翼の前に入った。球団関係者も「今年も内外野のシフトは継続してやっていく」としており、筒香も三塁を務めた場合は動き回ることになる。

 この日は4回先頭打者の緩い三塁前のゴロを軽快にジャンピングスローで刺した。ケビン・キャッシュ監督も「ヨシは良いプレーを決めてくれた。これからも三塁の練習は続ける」と評価した。

 「もう少し強い打球を見たかったですけどレフトでしか出てなかったので、あの距離感で試合に出られたのは良かった」と筒香。打撃では見逃し三振、三ゴロの2打数無安打に終わったが、攻守で経験値を高めていく。(奥田秀樹通信員)

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2020年2月28日のニュース