“裏金問題”の一場氏、自己破産していた 本人が赤裸々告白「だましているわけじゃないけど…」

[ 2020年2月28日 20:43 ]

 かつて楽天、ヤクルトで投手としてプレーした元プロ野球選手の一場靖弘氏(37)が28日放送のTBS「爆報!THEフライデー」(金曜後7・00)にVTR出演。ばく大な借金から自己破産した“転落人生”を明かした。

 「お金で苦しむ有名人SP」と題された今回。一場氏は2004年ドラフト自由獲得枠の目玉選手として複数球団から栄養費として総額300万円の裏金を受け取っていた“一場事件”の張本人として出演した。

 この“裏金問題”で明大野球部を退部するも楽天入りした一場氏。借金のきっかけとなったのはプロ入り前に結婚した妻と2人の子どもと4人で生活していたプロ3年目のことだった。絶対に価値が下がらないと勧められた仙台の7000万円するマンションを将来の家賃収入を見込んで頭金300万円、月々30万円払いの35年ローンで購入。当時月給は200万円ほどあったため返せると思っていたものの4年目から成績が下降し、年俸も徐々に下がっていった。そして、2012年には戦力外通告を受け、9年間連れ沿った妻とも離婚。高校同級生の紹介により看板製作会社でアルバイトするも手取りは20万円で現役時代の貯金もほとんどなかったため月30万円のローンが支払えなくなった。子ども2人が成人するまでの養育費もあり、マンション売却を決意。だが、2011年東日本大震災の影響で資産価値が下落しており、結局3300万円で売却、一場氏には2000万円の借金が残ったのだという。

 その後、ひと目ぼれしたネイリストの弥生さんと同棲を開始。だが、借金について言えないまま結婚を目前に控えたある日、多額の請求書を弥生さんが発見して言い争いになった。「だましているわけじゃないけど、言い出せなかった」と一場氏。だが、弥生さんは「助けてあげたいなって」とそのまま2014年に再婚した。一場氏だけでは到底払えない借金額。そのうち弥生さんが月10万円を負担、前妻との子どもの養育費も現妻である弥生さんの給料の中から支払うことになったという。

 だが、借金返済を急ぐ一場氏の提案で月々の返済額を30万円から40万円に増やしたことが裏目に出た。たった100円のアイスを一場が食べていたことからケンカになるほど夫婦関係が壊れかけた。そして5年目の2019年。妻がついに「自己破産しよう」と提案。一場氏は「最初は(自己破産)したくなかった」としたが、2019年8月22日に手続きが完了した。

 現在は飲食店でアルバイトしながら妻と3人の子どもの5人で家賃7万円台のアパートで生活しているという一場氏。最後は「恩師」とあおぐ楽天初代監督・田尾安志氏(66)から「諦めずに前を向いてやっていけばいいものは見えてくる」と7連敗後にようやくプロ1勝を挙げたことを引き合いに直接サプライズ激励を受け、がっちり握手をかわした。今月には「一場靖弘ベースボールアカデミー」をオープンしたという。

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