オリ新助っ人・ジョーンズ、もみくちゃ来日 空港にファン殺到「MJかと思ったネ」

[ 2020年1月27日 05:30 ]

福良GM(右)と笑顔でマッチョポーズのジョーンズ(撮影・井垣 忠夫)
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 オリックスの新外国人、アダム・ジョーンズ外野手(34=ダイヤモンドバックス)が26日に関西国際空港着の航空機で来日し、空港ロビーに200人以上のファンが殺到するなど一時騒然となった。メジャー通算282発を誇る歴代でも屈指の大物。空港内のホテルでは招待されたファンの前で入団会見するなど異例の歓迎を受け、現役を終える覚悟で新天地に挑む意気込みを示した。

 両耳に付けたダイヤのピアスの輝きもかすむほどのスター性だ。午後6時30分過ぎ。ジョーンズが姿を現した。テレビカメラ10台を含む50人以上の報道陣が待ち構え、200人超のファンにもみくちゃにされた。無数のフラッシュがたかれ、警備員が「道を空けてください!」と大声で注意するなど騒然となっても、笑顔で歩き快くサインに応じた。

 「温かく出迎えてもらったよ。まるで、自分はマイケル・ジャクソンかと思ったね」

 慣れたものとばかりの口ぶりから、「本物」の風格が漂った。球団マスコットのバファローブルとバファローベルから花束を受け取ると、空港内のホテルで入団会見に臨んだ。

 日本球界を選んだ理由は、「妻と海外で暮らしたいね…と話していた時に、この話があってね。年を取るにつれ、こういう決断は難しくなるけど、ユニークな人間だから」と明かした。96年を最後に12球団で最もリーグ優勝から遠ざかるオリックスの救世主…。そんな期待を抱く事前募集で招待された約100人のファンの前で一層ユニークな言い回しで決意表明した。

 「優勝というのは、保証できない。確実に保証できるのは、一生懸命勝てるようにやるだけ。一生懸命やるところを見てほしい。言い訳はしない」

 誓ったのは、全試合出場を果たす気概で勝利に貢献すること。「打順の中に入れてほしいし、守備にも誇りを持っている。リスクはあるが、ダイビングキャッチも恐れずやりたい。野球ができるのも、あと何年か…かもしれない。オリックスのために全てをささげる」。野球人生の集大成を日本で飾るつもりだ。(湯澤 涼)

 ◆アダム・ジョーンズ 1985年8月1日生まれ、米カリフォルニア州出身の34歳。03年ドラフト1巡目(全体37位)でマリナーズと契約。06年7月にメジャーデビュー。強打の外野手として09年から11年連続で2桁本塁打をマーク。ゴールドグラブ賞4度。13、17年WBC米国代表。推定年俸400万ドル(約4億3600万円)の2年契約で、球団外国人では08~10年に在籍したカブレラに並ぶ最高給。1メートル88、98キロ。右投げ右打ち。

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