DeNA・今永 ガンダムトレで“アムロ化”だ!2年連続開幕&東京五輪へ「操縦士強化」意識

[ 2019年12月28日 05:30 ]

ガンダムのコックピットに乗っているDeNA今永のイメージ写真
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 2年連続の開幕投手から侍ジャパンのエースへ、「イマナガ、行きまーす!」――。DeNAの今永がロボット操縦士流の進化を目指すことを宣言した。

 23日まで約2週間滞在した米シアトルのトレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」では新たな発見の連続。ジムで持ち上げる重量などは同行した右腕・京山を上回っても、投球動作をスローモーションで解析する「ピッチデザイン」では揚力の影響を受けて球がどれくらい変化したかを数値化した「ホップ成分」などで京山を下回ったという。

 「体を鍛えると同時に、体を操ることが大事。自分がロボットの操縦士だとして、ロボットを強化するのではなくて操縦士を強化する。そういうことを意識してやった」。人気アニメ「機動戦士ガンダム」に例えれば、ガンダムを自由自在に操るニュータイプの主人公アムロのようになる。自身の体への理解を深めることで投球フォームの精度を高め、今まで以上に威力のあるボールを投げ込む。

 センサー付きマーカーを全身に装着して投球のバイオメカニクスを計測する「モーションキャプチャー」では、弱点が投球時に踏み出す右膝にあることを指摘された。理論派左腕は「一番気にしていた部分。右膝を着いた時に一度前に行ってしまう。つっかえ棒のように前に行かずに固めて投げられれば」。克服へ、筋力トレーニングにも取り組んだ。

 11月のプレミア12で世界一に貢献し、来年は東京五輪出場を目指す。「改めてトレーニングの大切さを痛感した」と今永。最先端技術を吸収し「ニュータイプ」となって、飛躍する。(町田 利衣)

 ▼機動戦士ガンダム 79~80年にテレビ放送されたアニメで、総監督は富野喜幸氏(現・由悠季)。モビルスーツ・ガンダムのパイロットであるアムロ・レイを主人公に、シャア・アズナブルらとの連邦軍とジオン軍による「1年戦争」を描いた。「ニュータイプ」は同作に登場する架空の概念で、宇宙空間の環境に適応し、超人的な直感力などを持つ新しい人類とされる。劇中でアムロもニュータイプと位置づけられた。

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