西武・多和田、自律神経失調症 契約保留…渡辺GM「今も貴重な戦力」も復帰見通し立たず

[ 2019年12月24日 05:30 ]

西武の多和田
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 西武は23日、昨季最多勝に輝いた多和田真三郎投手(26)が自律神経失調症を患っていることを本人の同意を得て公表した。9月に頻脈性不整脈と診断されて治療に専念していたが、その原因だという。復帰の見通しは立っておらず、チームは契約保留選手のまま病状の回復を待つ方針だ。

 この日までに多和田以外の全選手の契約更改が終了。唯一、契約更改を行っていない今季の開幕投手について、渡辺久信GMは「もちろん、今も貴重な戦力と考えている。チームドクターならびに専門医の先生方とも密に連携を取り、復帰の見通しが立ち次第、契約更改を行うつもりです」と説明した。

 昨季16勝を挙げ、最多勝のタイトルを獲得した。4年目の今季は、マリナーズに移籍した菊池雄星に代わるエース候補として期待されたが、12試合に先発し1勝6敗、防御率5・83と不振だった。最後の登板となった8月3日のオリックス戦では3回途中4失点で降板し、翌日から2軍調整となった。

 多和田は9月10日に頻脈性不整脈と診断されたことを発表。通院などで治療に専念し、球団行事にも参加していなかった。グラウンドでの練習はまだ再開できていない。自宅でダンベルを使ったトレーニングなどをしているというが、来季開幕は厳しい状況となった。


 ▽自律神経失調症 交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、心身にさまざまな不調をもたらす状態。頭痛や動悸(どうき)、倦怠(けんたい)感など、精神面の症状としては集中力の低下などが挙げられる。ストレスや生活習慣に関連して発症することがあり、ストレスを軽減することが大切となる。

 ▼福田医院(横浜市)福田伴男院長 責任感が強く勤勉な人ほど、自律神経失調症になりやすい。うつ病などより軽く、弱めの精神安定剤の服用や、海を見たり森林浴をしたりして自然に触れる「転地療養」、良い友達とのグループ活動などにより改善します。一般的には3カ月~半年で治るケースが多いです。

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