ソフトB工藤監督、来季の漢字は「進」 リーグ優勝奪還へ「悔しさ前面に」

[ 2019年12月13日 05:30 ]

来季の意気込みを漢字一文字で「進」と色紙に書き込んだ工藤監督(撮影・岡田 丈靖)
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 3年連続日本一を達成したソフトバンクは12日、福岡空港発のチャーター便で米国ハワイへの優勝旅行に出発した。工藤公康監督(56)、コーチ、選手、スタッフらの家族を含め約250人が参加。指揮官は出発前、漢字の日にちなみ来季の一文字に「進」を挙げ、3年ぶりのリーグ優勝奪還、4年連続の日本一を目標に掲げた。

 マジックを手に数分間、じっくりと考えた。12月12日、漢字の日に、工藤監督が来季の一文字を「進」に決め、色紙にしたためた。

 「今年は日本一にはなったが、2年連続でリーグ優勝はできていない。チャレンジする気持ちもそうだし、悔しさを前面に出して進んでいかないと。前を向いて進んでいく。これを大事にしたい」

 今季は開幕時から故障者が続出する中、シーズン終盤まで優勝争いを演じた。だが、最後は西武に逆転され、2年連続で2位に終わった。CS、日本シリーズでは10連勝フィニッシュを飾り昨年に続き下克上での日本一を成し遂げたが、指揮官は「日本一が色あせる訳ではないけど、我々は常にリーグのトップを目指さないといけない集団」と、来季は3年ぶりのリーグ優勝奪還に向け、強い決意を口にした。

 今季はルーキー・甲斐野や2年目の高橋礼、周東など若手が台頭した一年でもあった。一方で、内川、松田宣のベテランは1年間、離脱することなくチームを支えた。「若い人がレギュラーを脅かす存在になってくれればチームの底上げにつながる。競争は絶対に必要だと思う」と若手のアピールに期待を寄せた。

 走塁改革を掲げた今季は昨年のチーム盗塁数80から113に伸びただけに「走塁、盗塁は今年以上に相手にプレッシャーを与えられるように。チーム全体の得点能力を上げてもらいたい」と来季も継続して走塁面には力を入れるとした。工藤監督がチームを前に進め、まずはリーグの頂点に立つ。(川島 毅洋)

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2019年12月13日のニュース