日本ハム輝星「トレンディーエース」継承!“元祖”西崎幸広氏から金言「投球術覚えて」

[ 2019年12月9日 05:30 ]

ファイターズOB会懇親会で乾杯する吉田輝(撮影・島崎忠彦)
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 日本ハムのルーキー・吉田輝星投手(18)が8日、東京都内のホテルで行われた「ファイターズOB会懇親会」に初めて出席し、歴代エースから数々の金言を授けられた。通算127勝のOB会会長・西崎幸広氏(55)から近未来のエースとして期待を寄せられた右腕は、大先輩の代名詞である「トレンディーエース」の継承を誓った。

 球団公式スーツを身にまとって初参加したOB会懇親会。吉田輝は偉大な先輩たちを前に表情を引き締めた。

 「1年間1軍にいて1勝してから2勝、3勝としていきたい」

 今季の1軍登板は4試合で1勝3敗。来季は白星を一つずつ重ねながら、身なりにも磨きをかけていく。おしゃれにも興味がある18歳は「活躍していいスーツを買いたいか」と問われ「楽しみ。(高給を)もらっている選手だからこそ買えると思う。一つのご褒美」と笑顔で話した。

 制服が学ランだった金足農時代は「尻が半分出るくらいが普通だと思っていた」という「腰パン」スタイル。現在では「スーツの着こなしも慣れてきた」と正統派の着こなしになった。プロ入り前に仕立てたスーツは肉体改造で小さくなり、新調を検討している。髪形は「三代目J SOUL BROTHERS」の今市隆二風に挑戦するなど流行を取り入れており、次代の「トレンディーエース」襲名に意欲満々だ。

 もちろん、何よりも大事なのは本業の成績。「元祖」の西崎氏も「まずは野球で目立って、3、4年後には柱にならないと。直球はいいものを持っているから投球術を覚えてほしい」と大きな期待を寄せている。

 背番号18の先輩、岩本勉氏からも金言を伝授された。「まいど!」の決めぜりふで観衆を沸かせた先輩右腕は「ファンサービスも一層高い意識を持ってくれれば」と要望。新旧18番が壇上に並び、吉田輝が「(通算63勝の)岩本さんの成績を超えられるように頑張ります」と宣言すると、西崎氏が即「超えられるよ」と横やりを入れて笑いに包まれた。

 日本選手初の大リーガー・村上雅則氏、「ミスターファイターズ」田中幸雄氏ら、そうそうたるOBと顔を合わせ「名前が知られている方がたくさんいた。それくらいになりたい」。新たなモチベーションを胸に、2年目に挑む。(東尾 洋樹)

 《90年代初頭ドラマが由来 阿波野、渡辺久も》
 ▽トレンディーエース 90年代初頭にテレビで流行していたトレンディードラマに出演していそうな細身で高身長、さらに実力を兼ね備えた投手のこと。西崎幸広(日)、阿波野秀幸(近)、渡辺久信(西=現GM)らが代表的。私服姿もおしゃれで従来のパンチパーマ、柄物のセーター、セカンドバッグというプロ野球選手のイメージを爽やかなものに変えた。

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