広島ドラ1森下ら4年生が親交深め活躍誓う 52年前から始まった明大・東大懇親会開催

[ 2019年11月24日 08:03 ]

リーグ戦で投げ合った東大・小林投手(左)は明大・森下からサインをもらい 「広島で頑張って」と激励した
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 オフ恒例となった明大・東大の野球部4年生の懇親会(送別会)が23日夜、府中市の明大・島岡寮で開催された。

 故・島岡吉郎監督時代から始まった懇親会。明大・伊勢大夢(DeNA3位)は所用で欠席したが、部員登録された全員が出席。土井淳・駿台倶楽部(明大野球部OB会)会長(86)が「俺の頃は(この会は)なかったな、いつから始まったんだい」と話す中、あいさつに立った東大・井手峻新監督(75)が「私が4年生のとき、島岡さんが“東大の選手を大事にしろ”と当時つつじヶ丘(調布市)にあった寮に呼んでいただいたんです。深大寺のソバをごちそうしてくれました。52年前の話です」と懇親会の“起源”を明らかにした。途中、開催されなかった年もあったが善波達也前監督時代に復活して続いている。

 広島ドラフト1位・森下暢仁前主将の前には東大の辻居新平前主将が座り、その横には春、秋のリーグ戦で森下と延長戦を投げ合った小林大雅投手が陣取った。明大名物のツミレ鍋をつつきながらリーグ戦の思い出話に花が咲いた。4年生全員が1人ずつ起立して進路とひと言を話すときにはアルコールも入って“舌好調”。中でも東大の4番を務めた青山海一塁手は「三重殺(トリプルプレー)の青山です」と早大戦で記録した一打を引き合いに出して大爆笑。そして「ニューヨークに留学するので遊びに来て下さい。それとスーツを作るなら僕に言ってくれれば安く作れます」と“洋服の青山”の御曹司らしくPRも忘れず、一番の笑いを取った。

 今季で退任した善波前監督は「井手さんが監督になり、ウチはまだ決まっていませんが両校で新しい風を吹かせてもらいたい」とあいさつ。約2時間、親交を深めた両校の4年生。小林投手はさっそく森下のサインをもらい激励、森下も活躍を誓った。寮での懇親会が終わると府中の街に繰り出しての二次会。島岡監督が発案して始まった会も半世紀を超えた。神宮では真剣勝負、ユニホームを脱いだら仲間になる。卒業しても明大・東大の交流は続いていく。

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