27年前の雪辱ならず…完敗認める星稜・林監督「采配の差出たかな」

[ 2019年11月15日 19:21 ]

第50回記念 明治神宮野球大会 第1日 高校の部1回戦   星稜5―8明徳義塾 ( 2019年11月15日    神宮 )

<神宮大会 明徳義塾・星稜>試合を見る星稜・林監督(撮影・郡司 修)
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 星稜・林和成監督(44)は完敗を認めた。公式戦での明徳義塾との対戦は巨人、ヤンキースで活躍した松井秀喜氏が5打席連続敬遠された1992年夏の甲子園大会2回戦以来、27年ぶり。当時「2番遊撃」で出場していた監督は「27年前どうこうはなく、馬淵さんは百戦錬磨の監督なので、どこで何を仕掛けてくるかと考えながらやっていました。采配の差も出たかなと思う」と穏やかな表情で話した。

 敵将の存在感に圧倒されたと言っても過言ではない。「あまり(相手)ベンチを見ないように、野球をしていました」。3回に先制し、ペースをつかんだかに見えたが、4回に先発の荻原吟哉投手(2年)が珍しく安定感を欠き、一挙4失点。そこからは後手に回らざるを得なかった。

 「3回、4回の攻撃で攻めの姿勢を感じた。それを防げなかったし、逆転できなかったのは我々の力不足。試合展開を読む目、読みを感じた」

 明徳義塾先発・新地から5点は奪ったが、持ち味の打力で相手を上回ることはできなかった。

 林監督は普段から気にかけてもらっている馬淵監督を尊敬する人物の一人と公言する。だからこそ「対戦を私自身も非常に楽しみにしていた」。試合前には明徳義塾OBで帝京平成大の監督に就任した河野和洋氏とも対面。27年前の試合で松井氏を5打席連続敬遠した相手投手と談笑した。「まずは振れる、走れる投げられる体をしっかりとつくる。新チームからおろそかにしていたディフェンス面を時間をかけて修正したい」。敗れはしたが、手にした数々の収穫をもとに、選出が決定的となっている来春センバツ大会に向けて実力を磨く。

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2019年11月15日のニュース