阪神・井上打撃コーチ、和製大砲育成に本格着手 中谷「何かをつかみたい」

[ 2019年11月2日 05:30 ]

阪神・井上コーチ(左)(撮影・坂田 高浩)
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 阪神・井上打撃コーチが和製大砲育成に本格着手した。フリー打撃では同組で打っていた中谷、陽川、江越の3選手を集め熱血指導。約20分に及ぶ話の主要部は長距離打者の心構え。「練習中からホームランを狙うように」と常に遠くへ飛ばす意識付けを訴えた。

 「右の和製大砲を望んでいる中で、ここに来ている選手の中でパワーがある、飛距離がある選手がたまたまその3人だった。いい機会だったので共通することを話しました。力はあるのに応えられないというジレンマがあると思うから、解消していければ」

 3人1組で3カ所で行うフリー打撃は15分を2セット実施。1回目の打撃練習を終えると同コーチが3選手を集めた。身ぶり手ぶりというよりは、それぞれに言い聞かせるように話すと、2回目のフリー打撃で早速効果が表れた。

 中谷は61スイング中3本の柵越えから2回目は65スイングで9本の柵越え。陽川も62スイング中5本から69スイングで10本に増加。江越も58スイング中2本から57スイングで4本。意識の持ち方一つで柵越えが増えた。

 中谷は「長打を求められていると思うので突き詰めて、このキャンプで何かをつかみたい」と向上心を口にすれば、陽川も「長打が持ち味なので自分の形を見つけていきたい」と継続することでの変身を目指す。

 今季のチーム本塁打94はリーグ5位で大山の14本が最多だった。中日を除くセ・リーグ4球団で日本人選手が20本塁打以上を記録しただけに、猛虎も和製大砲の育成が急がれる。
(長谷川 凡記)

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2019年11月2日のニュース