早慶戦 慢性疾患抱える11歳の田村勇志君が始球式 全力投球に拍手「めっちゃ緊張」

[ 2019年11月2日 14:14 ]

東京六大学秋季リーグ戦   慶大―早大 ( 2019年11月2日    神宮 )

早慶戦の始球式に臨んだ田村勇志君
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 早慶戦の試合前に始球式が行われた。慶大が長期療養を必要とする児童をチームに受け入れるプロジェクトで慶大野球部の練習に参加してきた田村勇志くん(11)。車いすに乗り、慶大のユニホームで神宮のグラウンドに立った。思い切り腕を振って白球を投じると、場内からは大きな拍手がわき起こった。ベンチ前では慶大メンバーが花道を作って迎え入れ、ハイタッチを交わした。「思い切って投げられたので良かった。人が想像以上に多くてめっちゃ緊張しました」と満面の笑みで振り返った。

 小児特定慢性疾患で成長軟骨に異常があり、小さなころから入退院を繰り返していた。プロジェクトにより2月から2月から21度にわたって練習に参加してきたという。「完全優勝してほしいです。このボールは一生の宝物」と満面の笑みで振り返っていた。この様子を見守っていた慶大マネジャー陣が涙を浮かべる場面もあり、野球部との絆を感じさせる一幕だった。

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