長田、69年ぶりの近畿大会出場ならず 秋季大会4強も、喜田主将「ここから二つ勝つことが難しい」

[ 2019年10月6日 14:22 ]

2019年度 秋季兵庫県大会 3位決定戦   長田5―8神戸国際大付 ( 2019年10月6日    明石トーカロ )

ピンチをしのぎ、捕手とタッチを交わす長田のエース・谷
Photo By スポニチ

 歴史の壁を破ることはできなかった。長田は両チーム合わせて28安打の打撃戦を勝ち切ることができず、優勝した1950年以来、69年ぶりの近畿大会出場を逃した。

 初回2死三塁、4番竜波駿平捕手(2年)が先制の三塁内野安打を放つと、1―3の4回には谷憲一郎投手(2年)の左前打、相手失策で3点を挙げて逆転。4―6の8回にも谷の左前打で1点を返すなど、必死に食らいついた。最後は振り切られ、喜田将生主将(2年)は「甲子園に行くような強い私学のチームは抜け目がない」と振り返った。

 敗れたとはいえ、秋季大会4強自体が69年ぶり。主将は「ここまで来られるのは分かったし、ここから二つ勝つことが難しいということも分かった」と力を込める。戦いの中で、改めて体作りや個人の技量を上げることの重要性を知った。「この悔しさを忘れず、夏に強豪私学と渡り合って優勝するために、課題を全員で意識していきたい」と話した。

 県内屈指の公立進学校。練習時間は平日2~3時間で、グラウンドは他部と共用のため内外野の連携が不足したり、練習に様々な制限が生じる。それでも永井伸哉監督(47)は「それは、最初から分かっていること。もう一押し、二押しできるチームを作っていかないと」と言う。2016年に21世紀枠で選抜大会に出場したが、夏の甲子園大会出場は経験がない。戦いから得たものを財産に、来夏、学校史上初の偉業に挑戦する。

続きを表示

2019年10月6日のニュース