球団最長9年目 日本ハム 栗山監督続投決定「来年勝つことがケジメ」

[ 2019年10月3日 05:30 ]

続投が決まり握手を交わす(左から)川村球団社長、栗山監督、畑オーナー(撮影・篠原岳夫)
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 日本ハムの栗山英樹監督(58)が来季も指揮を執ることが2日、決まった。都内で畑佳秀オーナー(61)に今季の報告を行った席上で1年の契約延長に合意し「応援してくださる皆さんに勝って喜んでもらう。それしかない。優勝します」と語った。来季で9年目になり、連続では「親分」と呼ばれた76~83年の大沢啓二監督を抜き、球団最長となる。

 今季は開幕前から故障者が続出。外国人の不振も響き、首位と0・5ゲーム差で迎えた8月には20敗を喫するなど失速し、5位に終わった。9月30日には札幌市内の球団事務所を訪れ「けじめをつけないといけない、と思って来た」と「進退伺」を提出。この日、退任の覚悟も胸に都内の東京本社を訪れた指揮官の心に、畑オーナーの熱い言葉が響いた。

 「来年勝つことがけじめのつけ方ではないか?」。約30分の会談後、続投要請を受諾。畑オーナーは「編成面でのサポート不足や故障者が相次いだ不可抗力を考慮すれば、夏場以降の不振は監督一人の責任ではない」とし、「チームを熟知する方に巻き返しを託すのがベストと判断した」と理由を語った。

 栗山監督にはスター候補を一本立ちさせる使命もある。2年目の清宮は昨季と同じ7本塁打に終わり、ドラフト1位の吉田輝も1勝3敗。「成長するには、やらされるのではなく自分でスイッチを入れるしかない。そのつもりでやってきたけど足りないなら指示も出す」と厳しく接する意向も示した。勝利と育成を両立させ、4年ぶりのV奪回を目指す。 (山田 忠範)

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2019年10月3日のニュース