広島・緒方監督辞任「全力でやり切った」、リーグ4連覇かなわず就任1年目以来4年ぶりBクラス 後任未定

[ 2019年10月1日 13:35 ]

記者会見で辞意を表明した広島・緒方監督
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 広島・緒方孝市監督(50)は1日、マツダスタジアム内で会見を開き、辞任することを発表した。

 「今シーズンを持って、ユニホームを脱ぐこととなりました。監督に就任してから、1年目から1年勝負の中で、やっていくと。その決意は変わらず、今シーズンもその思いでやってきました。期待に応えることができず、本当にそれは監督としての責任なので、申し訳ない気持ちでいっぱいです。全力で最後までやり切ったなと。そういう思いでいます」

 前監督の野村謙二郎の後任として15年に就任。1年目こそ4位に終わったものの、16年には球団25年ぶりとなるリーグ優勝に導いた。以降、3連覇を達成し、悲願の日本一にこそ届かなかったものの、鈴木らを中心とした新たな黄金期を築き上げた。

 リーグ4連覇を目指した今季は、5月に球団記録を更新する月間20勝(4敗1分)で首位に立ちながら、交流戦は最下位。リーグ戦再開後は20年ぶりの11連敗も経験した。前日9月30日の阪神の勝利で4位が確定。同監督の就任1年目だった2015年以来、4年ぶりのBクラスでクライマックス・シリーズ(CS)進出を逃し、「チームの勝敗の責任は監督にある。こういう形になり、一生懸命頑張ってくれた選手、コーチ、そして何よりもファンの方々に申し訳ない」と謝罪していた。

 誤算が相次いだ。精神的支柱だった新井が引退し、不動の3番だった丸も巨人へ移籍。田中広、長野、松山らの不調も響いた。救援陣も3連覇に貢献してきた中崎、一岡が勤続疲労で2軍調整。最後まで理想の陣容がそろわなかった。

 一方で、高卒1年目の小園をはじめ、投手では同2年目の遠藤や山口らに経験を積ませて、将来を見据えた起用も積極的に行った。
 後任については未定。

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