明石商指揮官“狭間ガッツ”継続へ「僕も選手の一人みたいな感じで…」

[ 2019年8月19日 17:53 ]

第101回全国高校野球選手権大会 準決勝   明石商―履正社 ( 2019年8月20日    甲子園 )

練習で指示を送る明石商・狭間善徳監督
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 20日に履正社と準決勝を戦う明石商は19日、兵庫県明石市の同校グラウンドで練習。ナインは打撃練習などで汗を流した。初戦の2回戦から3戦連続1点差の緊迫した試合を制し、派手なガッツポーズが話題となっている狭間善徳(はざま・よしのり)監督(55)は「僕も選手の一人みたいな感じでやっていくと、よっしゃいこかみたいな雰囲気になる」と、これまで通り“狭間ガッツ”を継続する意向を示した。

 16日3回戦の宇部鴻城戦で、伝令を行かせる際にベンチ外に出ることを「長々言うてしまって一歩二歩いくから」注意されたというが、ガッツポーズ自体にはおとがめなし。聖地初出場となった16年選抜の1回戦で日南学園に3―2でサヨナラ勝ちした際、自校のアルプススタンドの声援に応えるためにガッツポーズし、その後ベンチ裏で「相手がおることやから、監督自ら…」と指摘があった。だが前日の試合で龍谷大平安の原田英彦監督も、自身がかつてコーチを務めていた明徳義塾に7―1で勝利しガッツポーズしていたことを引き合いに出すと、丸く収まったという。昨晩、恩師であるその明徳義塾の馬淵史郎監督から「強いのう。背中に神様がついてるよ。絶対風呂入るなよ、流れるぞ」と忠告があったことを明かしたが「すぐに風呂入りました」と取材陣を爆笑の渦に巻き込むなど、巧みな話術の“はざ漫談”も日に日に滑らかさを増している。

 明石商快進撃の代名詞ともなっている“狭間ガッツ”は、ネット上でも好意的な意見が大半を占める。1番を打つ来田も昨晩、清水、百々、横山らと10分ほどサウナに入りながら監督の話題になったといい「あのガッツポーズで流れを引き寄せてくれていると思います」とナインからも好評だ。あすの先発について「みんな(最速151キロのエース右腕)中森でいく思てるんでしょ?想像に任せます」とけむに巻いた指揮官。「ベンチの雰囲気が、今までなかったような雰囲気。何かしよる。焦ってることもないし、やけに冷静ということもない」。07年の監督就任以来、かつてないほどに感じ取っている初の日本一への空気感を、自らの行動で昇華させる。 

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