阪神ジョンソン球団史上初の偉業へ 50試合登板以上でシーズン被弾ゼロ

[ 2019年8月16日 05:30 ]

阪神・ジョンソン(撮影・大森 寛明)
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 ひそかに継続してきた「0」を、快挙に変えてみせる。阪神のジョンソンが、球団史上初となる50試合登板以上でのシーズン被弾ゼロへ意気込みを口にした。

 「言われると打たれるものだから、言わないでくれよ(笑)。でも、しっかりとそれ(被弾なし)は続けていきたいと思っている」

 猛虎の最強セットアッパーが、歴史に名を刻むチャンスがやってきた。独特の軌道を描く高速カーブと常時150キロ超えの直球を武器に開幕から抜群の安定感を誇ってきた「PJ」。表だった数字では、リーグトップを走る35ホールドポイントと、防御率0・80が目立つものの、実は45試合に登板してここまで対戦したどのバッターにもフェンスオーバーされていない。

 すでに今季40試合以上登板している投手で被弾なしは、セ・リーグではジョンソンのみ。このまま50試合以上投げてシーズンを終えれば、阪神では1リーグ時代も含めて初。藤川、ウィリアムスなど、猛虎を代表するリリーバーたちも成し得なかった偉業に挑む権利を持っており、ブルペンを預かる金村投手コーチも「被弾なしということは点を取られないわけだから。続けていって欲しい」と期待を寄せた。

 16日から3連戦を戦う東京ドームは一発の出やすい球場で、細心の注意を払う必要がある一方で巨人戦は9試合に登板して防御率1・00、5ホールドポイントを挙げるなど、苦にしていない。何より、勝利の方程式の一角が、1度でも多く登場することが理想だ。

 「ブルペンみんなで助け合って、これからも、しっかりチームに貢献したい」。15日は名古屋から東京に移動し、静養に充てた背番号52。チームの勝利に貢献し続けた先に、輝く未踏の地にたどり着く。(遠藤 礼)

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2019年8月16日のニュース