巨人・山口 7回無失点8勝目 ヤクルトは15カード連続初戦黒星

[ 2019年6月29日 21:45 ]

セ・リーグ   巨人6ー2ヤクルト ( 2019年6月29日    秋田 )

1000イニング登板を達成した山口(撮影・森沢裕)
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 巨人は29日、リーグ再開初戦となるヤクルト戦を6―2で勝利。交流戦でセ・リーグトップの成績を収めた勢いそのままに、2位広島とのゲーム差を2.5に広げた。

 3回までヤクルト先発・石川にわずか1安打に封じられていたが、4回に流れを引き寄せた。先頭の坂本勇がヤクルト二塁手・山田哲の失策で出塁すると、続く丸が中前打を放ち無死一、二塁に。4番・岡本の右飛の間に二塁走者が三塁へ進み1死一、三塁とチャンスを広げると、5番・陽がフルカウントから石川が投じた外角球を右前へ運び2点を先制した。

 直後の守備では先発・山口俊が2死走者なしから2者連続四球を許し一、二塁のピンチを招いたが、6番・中村を見逃し三振に仕留め失点を許さなかった。

 その後は両者得点を奪えずにいたが、7回にヤクルト2番手・梅野をとらえた。先頭の若林が、この日両チーム初の長打となる二塁打を放ち出塁。代打阿部、8番小林が邪飛に倒れたが、9番・山口俊が四球を選び2死一、二塁とすると、亀井が振り逃げ(記録はワイルドピッチ)で出塁し2死満塁の絶好機を演出。迎えた2番・坂本勇が四球を選び、押し出しで1点を追加した。なおも2死満塁、3番・丸が右方向に放ったゴロをヤクルト二塁・山田哲が捕球できず、山田哲のこの日2つ目の失策で2点を挙げ、5-0とリードを広げた。

 9回には1死走者なしから坂本勇が右スタンドへ22号ソロを放ち、6点差に突き放した。

 先発の山口は7回にプロ通算1000投球回を達成。7回3安打無失点6奪三振の好投で今季8勝目を挙げ、メモリアルプレートを手に笑顔を見せた。

 ヤクルトは秋田商出身の石川が4年ぶりの凱旋マウンドに上がり6回3安打2失点。好投も援護がなく、05年以来14年ぶりの地元白星はお預けとなった。2番手・梅野は制球に苦しみ1回を投げ3四球を許し3失点。4番手・久保も巨人坂本勇に痛恨の一発を浴びた。

 9回まで得点を奪えずにいたが、9回1死から4番・村上が右前安打で出塁すると、5番のルーキー中山がプロ2号となる左越え2ランを放ち2点を挙げた。続く中村も左前へ安打を放ち巨人・高木から3連打したが、代打・荒木が見逃し三振、続く代打・青木が二ゴロに倒れ反撃は途絶えた。通算1000安打へあと1安打の山田哲は4打数無安打で、青木が通算1000安打を達成した秋田での達成はならなかった。これでチームは15カード連続で初戦を落とした。

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2019年6月29日のニュース