伯和ビクトリーズ・平岡 6回途中2失点9Kの力投 今秋のドラフト候補、自己最速146キロも計測

[ 2019年5月28日 22:20 ]

第90回都市対抗野球大会 中国地区2次予選   伯和ビクトリーズ4―4シティライト岡山 ( 2019年5月28日    倉敷マスカット )

好投を見せる伯和ビクトリーズ・平岡
Photo By スポニチ

 細腕が奪三振ショーを演じた。今秋ドラフト指名候補の伯和ビクトリーズ・平岡航投手(23=京都先端科学大)が先発し、5回2/3を2失点と力投。9奪三振を記録するなど、スタンドで視察したプロのスカウト陣に実力を示した。

 身長は1メートル75だが、体重は野球選手としては軽量の65キロ。スマートな体を躍動させ、左腕からキレのある球を投げ込んだ。初回を3者凡退で立ち上がると2回以降は粘りの投球。2、3、4回は得点圏に走者を送りながらも無失点でしのぎ、1―0の5回2死一、二塁から2点二塁打を浴びたが、それ以上の得点は許さなかった。「場面、場面で全力を尽くして、疲れたら次の投手…という感じで行きました」。直球は初回から自己最速に並ぶ146キロを計測した。

 地道に実力を磨いてきた。京都の公立校・鴨沂(おうき)高時代に甲子園出場経験はなし。最高成績は3年夏の京都大会の初戦突破だった。京都先端科学大(当時、京都学園大)では1年秋にリーグ戦デビューするも、4年間で勝ち星はなし。社会人で一気に成長を遂げた。太りにくい体質で大学時代の体重は60キロだったが、1日4~5食に加え、補食やプロテインの摂取で5キロ増。課題とする左打者の内角を攻めるために、今春からツーシームの習得にも励んでいる。「勝って、チームに貢献していった結果がプロになればいいとは思っています」と最高峰の世界を意識できるようにもなった。

 2次予選初戦は4―2の9回2死走者なしから同点に追いつかれ、延長12回引き分け。2年連続10回目の出場に向け、平岡が細腕をしならせる。(桜井 克也)

続きを表示

2019年5月28日のニュース