巨人・上原 涙の引退会見「もうちょっとやりたかったなという思い」

[ 2019年5月20日 16:08 ]

<巨人・上原引退会見>目に涙を浮かべて会見する上原(撮影・沢田 明徳)
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 現役引退を決断した巨人の上原浩治投手(44)が20日、都内ホテルで会見を行った。

 異例のシーズン途中での現役引退を決断したベテラン右腕は冒頭、「本日をもちまして、21年間の現役生活を終えたいなと思います。これまで自分に関わってきた方々皆に感謝したいと思います」と涙を流しながらあいさつし、会見をスタートした。

 昨年7月20日の広島戦で日本球界初の「100勝100ホールド100セーブ」を達成。昨年10月に左膝手術に踏みきり、いったんは自由契約となったが、12月に再契約となった。今季は1軍登板はなく、2軍で9試合に登板し、防御率4・00だった。

 目に涙を浮かべながら「もうちょっとやりたかったなという思いです。ユニホームを着ることはもうないわけですから、気持ちを切り替えていきたい」と話し「今年でやめることは最初から決めていた。3カ月が勝負と。一度も1軍に上がることなく、2軍でも抑えていない葛藤があった」と語った。

 上原は99年にドラフト1位で巨人に入団し、1年目に20勝を挙げるなど主なタイトルを独占。10年間で通算112勝62敗33セーブ、防御率3・01をマークし、FA権を行使して2009年に大リーグに移籍した。

 メジャーでは主に救援として活躍し、13年にはレッドソックスで21セーブ、防御率1・09の好成績を挙げ、ア・リーグ優勝決定シリーズで最優秀選手(MVP)に輝き、ワールドシリーズ制覇にも貢献した。大リーグでの通算成績は22勝26敗95セーブ、防御率2・66。

 上原は米大リーグ、カブスからフリーエージェント(FA)となり、昨年3月に巨人に復帰。昨季は36試合に登板して0勝5敗、防御率3・63で7月20日に記録したホールドで日米通算100勝、100セーブ、100ホールドを達成した。昨秋に左膝の手術を受け、一度は自由契約となったが、リハビリを経て巨人と再契約していた。

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