広島 長野 巨人戦で 左翼の実戦守備解禁か 高ヘッドコーチも納得「強い球を投げている」

[ 2019年3月1日 05:30 ]

シートノックで左翼に入る長野
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 広島・長野久義外野手(34)が早ければ5日の古巣・巨人とのオープン戦(マツダ)で実戦守備を解禁する可能性が高まった。28日にマツダスタジアムで再開された全体練習に参加し、シートノックでは加入後初めて本拠地の左翼に就いた。巨人との開幕前哨戦で、いよいよ全開の姿が見られるかもしれない。

 古巣との初顔合わせで全開のスイッチが入るかもしれない。実戦守備を見送った春季キャンプの終了から3日目。長野は加入後初めてマツダスタジアムでの全体練習に参加し、シートノックでは左翼を守った。

 最高気温は14度。沖縄に比べれば、冷え込む気候でも送球の強度は落ちない。本塁にも強めの球を返すなど感覚を確かめた。多くを語らず球場を後にしても、練習の充実度が雄弁に順調な過程を物語る。もともと右肩の状態が仕上がれば、実戦守備を解禁する計画だった。練習を見届けた高ヘッドコーチは具体的な目安に言及した。

 「強い球を投げている。長野に関しては焦らせる必要はない。気候とか状態の波を見ながらになるけど、(週明けに)あるかもしれない」

 くしくも来週5日からは開幕戦と同じ本拠地で巨人と2連戦。文字通りの前哨戦と言っていい。調整の階段を上がるには、最適な舞台だろう。実戦で左翼に就いたのは新人だった10年が最後。特にマツダスタジアムでは途中出場からの3試合でしか経験していない。今季は主に左翼を任される方針で、7試合が組まれた本拠地オープン戦で少しでも慣れておきたい。

 キャンプ最終日には「けがなくやれてよかった。オープン戦で結果を残し、開幕戦に出られるよう頑張りたい」と意欲を見せ、緒方監督も「順調。守備のメドも立っている」と明言していた。打って、走って、守る――。実戦ですべての動きを解禁する日は、まもなくだ。同時にチームにとっても新布陣で連係を確認する段階へと前進できる。

 あす2日から地元佐賀と長崎を転戦する西武2連戦にはDH出場を予定。フリー打撃ではキャンプ中と同様にマスコットバットでの右打ちを徹底し、全体練習後の特打にも参加して備えた。(河合 洋介)

 ○…長野(広)が左翼を守ったのは巨人1年目の10年に20試合(うち先発4試合)あるだけ。通算守備率は・989で外野手としては平均的。ただし、位置別に見ると

 守備機会 失・守備率

右1113 13・988

中 837 7・992

左   16 2・875

経験の浅い左翼では、少ない守備機会で2失策しており慣れが必要だ。

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2019年3月1日のニュース