巨人・原監督語った“新巨人”の1カ月「我々は挑戦者。1年間貫き通したい」

[ 2019年3月1日 07:35 ]

巨人・春季キャンプ ( 2019年2月28日 )

菅野(右から2人目)の音頭でキャンプ打ち上げた巨人。(後方左から)岡本、丸、原監督、坂本勇(撮影・森沢裕)
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 5年ぶりのV奪回を目指す巨人は28日、宮崎、沖縄と続いたキャンプを打ち上げた。4年ぶりに復帰した原辰徳監督(60)は、本紙が2月1日のキャンプインから掲載した「今日の一言」を通じ「発信力」を発揮。還暦の名将は言葉で伝える重要性を本紙に明かした。さらに、本格化していくオープン戦を「第2次キャンプ」と位置付け、競争とチーム力の強化を掲げた。

 キャンプインから掲載した「今日の一言」。原監督の持つ「言葉の力」を感じた1カ月だった。

 「伝えることはとても大事な作業、という思いが私の中にはあります。選手に対しても、メディアの皆さんに対しても。メディアの皆さんの後ろには、凄く大きなファンの人たちがいる。(今日の一言で)それを取り上げてくれたという点で感謝します」

 “思いを伝える”という気持ちで選手と接している。

 「年齢的な部分でいくと60歳。選手は10代もいれば、20代、30代。やっぱり隔たりをつくったり、どこか届かないところにいるような状況ではいけないと思った。若い時は身をもってということが先行するケースがあるけれど、自分の中で(言葉で)伝えるということは、今現状、自分の位置づけからするならば、とても大事なことだと思ってスタートしました」

 大きなケガ人もなく、天候にも恵まれて期間中に予定していた練習、実戦を順調に消化した。

 「東京ドーム(2日、対ヤクルト)からオープン戦が始まります。それは第2次キャンプという位置付けで、チームを構築していきたい。選手たちの意識をより高く、より研いだ形で向かってもらいたい。“第2次キャンプ”というものがスタートし、強いチームにしていく。その上でいざ出陣、というペナントレースにしていきたい」

 2月3日から紅白戦を行うなど競争をあおりチーム力の底上げに努めた。吉川尚やドラフト1位・高橋(八戸学院大)、大江ら有望株が好結果を残した。

 「チーム内で競争というものが芽生えているならばね、それは良かった。ジャイアンツの選手たちの“代表チームをつくる”という点においては非常に大事。我々は当然、結果重視になります。しかし選手たちはそういうことをあんまり考えないで“力試しなんだ”と練習よりもさらに伸び伸びと戦ってほしい」

 主力も10日の紅白戦という早い段階から実戦に突入した。

 「チームそのものは若返ると思います。(阿部)慎之助は年齢的にはいっているけれども、気持ちは非常に若い。我々はやっぱり挑戦者。私も、もちろん挑戦者である。どういう状況であっても一年間貫き通したい」

 2番・丸、3番・坂本勇、4番・岡本という打順も見えた。

 「ぼんやりと出てきたのかな、ぐらいだと思います。でもまだまだ“改むるにはばかることなかれ”。チームは凄く動いているというか、生きている。現段階では90点くらいの点数をつけるくらいのものはあると思います」

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2019年3月1日のニュース