阪神 藤浪 6四死球も収穫あり 矢野監督「後退しているわけではない」

[ 2019年2月25日 05:30 ]

オープン戦   阪神2―4中日 ( 2019年2月24日    北谷 )

4回、木下拓に死球を与えた藤浪(撮影・大森 寛明)
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 阪神・藤浪は一歩でも着実な前進として受け止めた。オープン戦初登板は予定通りの4回を4安打3失点。6四死球を数えても次につながるものを持ち帰った。

 「3回までは良かったですが、4回が悪かった。ボールが抜けたり、四球とかがもったいなかった」

 最後の4回は先頭打者の木下に初球から2球続けて直球が抜けて左肩付近へ死球。続く渡辺にもストレートの四球を与えた。京田には直球を捉えられて右翼左へ適時二塁打。遠藤にも直球を運ばれ、逆転の右犠飛を許した。

 「それまでは四球を出してからも感覚としては良かった。力を抜いて前回(17日の日本ハム戦で)ストレートをはじき返されてるので。力感ない感じで、しっかり投げられたと思う」

 確かに4四球を与えた3回までは脱力を意識したフォームで1失点。直球は最速154キロを計測し、変化球でもカウントを整えた。荒れても要所を締める投球に一定の手応えを得たことは事実だ。今春は3度の実戦すべてで失点。厳しい結果に見えても矢野監督の捉え方は違った。

 「死球とか四球というのは別にまだ。その後も変な、グチャグチャというか、そういう感じのはない。後退している訳ではないと思う」

 前クールはクイック投法に課題を置いて19日に291球、中1日空けた21日に258球という異例の投げ込みに励んだばかり。「ばらける時もあるし、ハマれば、いいところもある」。調整途上を差し引けば、反省よりも収穫を多く見たい。

 もちろん“満開”へは道半ば。開幕ローテーション入りへ結果を残さなければならない立場も自覚する。「もうちょっと安定したい。自分の中でボールは悪いとかはない。(次戦は)テンポ良く、ストライク先行で投げられれば…」。立ち止まることなく、力強い視線で次のマウンドを見据えた。(遠藤 礼)

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2019年2月25日のニュース