ソフトB江川“大道の道”「指3本分短く持つ」右の代打で生き残る

[ 2018年12月8日 05:30 ]

300万円ダウンでサインした江川(撮影・中村 達也)
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 ソフトバンク・江川智晃外野手(32)が7日、ヤフオクドーム内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、300万円ダウンの年俸1400万円でサインした。今季は5試合の出場にとどまり「もう1年チャンスをいただいた。家族や応援してくれる人のためにも頑張りたい」と悲壮な決意を口にした。

 15年目を迎える来季は「代打の職人」を目指す。「若い時はレギュラーで、と思っていたが難しい。右の代打でしか残れない」と一振りに懸ける構え。長く持っていたバットの握りは「指3本分くらい短く持つ。大きいのよりも確実性」と、意識を変えて打席に立つ。現役時代に代打で活躍した大道2軍打撃コーチのように「バット短く、息長く」の精神を継承する。

 今オフは同じ外野手の城所、吉村が戦力外通告を受けた。「僕も覚悟はしていた。1軍で打席に入る時には“これが現役最後”と思っている。悔いのないように、一球も無駄にしたくない」と引き締めた。三笠杉彦球団統括本部長は「プロもアマも左打者が多い中、右でしっかり打てる選手は価値が高いと思っている」と期待を寄せた。

 長打よりも好機での一本。現役生活を伸ばすためにも、江川が勝負のシーズンに臨む。

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2018年12月8日のニュース