阪神ドラ1馬場 3回もたず…遠い初星 「勉強」4失点

[ 2018年8月13日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神5―12DeNA ( 2018年8月12日    横浜 )

<D・神>3回、ソトに勝ち越しソロを打たれた馬場(撮影・大森 寛明)
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 プロ初勝利を狙った2度目のマウンドは、あっけなく終わった。阪神のドラフト1位・馬場は自己最短となる2回2/3を7安打4失点でKOされ、プロ初黒星を喫した。

 「勝負球が高くなって痛打された。今日、打たれてしまったことが自分に足りないところなので勉強していかないと。1球で痛い目にあってしまうので」

 デビュー戦だった6月21日は勝ち星こそ付かなかったが6回1失点の力投で次回に期待を持たせる内容だった。この日は初回に糸井から幸先良く2点のプレゼントをもらったが、あっさりとはき出した。2回、先頭の宮崎にナバーロのまずい守備もあったとはいえ中越え二塁打を許し1死後、大和に適時二塁打を浴びた。焦りが生じたのか、投手の今永に四球を与え2死から神里には死球で満塁。石川には12球粘られた末に、プロ初となる押し出し四球を与え同点にされた。3回は簡単に2死を取りながらソトに勝ち越し本塁打を浴びると大和、今永、嶺井の3連打で4点目を失ったところで降板を告げられた。

 「先制点を取ってもらった試合だったのに役目を果たすことができなかった」。悔しさと自分へのふがいなさに表情が曇った。金本監督は「経験が少ないから力みになったのかもしれないしね。スピードも、もうちょっとやったな。コントロールも。変化球も浮いていたしね。せっかく追い込んだのに高く入るというのがもったいないね。詰めよな、詰め」と期待外れの内容に顔をしかめた。今後の起用については「今の状態では無理でしょうね。何か光るものがあれば良かったんだけど。今日は見えなかったからね」と2軍降格を決めた。

 勝ち取ったチャンスをたった一度で手放した。この悔しさとプロの厳しさを胸に刻み、次の好機をつかむ糧にするしかない。(長谷川 凡記)

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2018年8月13日のニュース