ハム宮西 600試合登板で歴代最多273H「次の目標は明日抑えること」

[ 2018年7月1日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム5―2オリックス ( 2018年6月30日    札幌D )

<日・オ>通算600試合登板とプロ野球最多に並ぶ通算273ホールドを同時に達成し、記念のボードを手にする宮西(撮影・高橋 茂夫)
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 地道に歩み続ける33歳左腕にスポットライトが当たった。日本ハム・宮西が、節目の600試合登板で巨人・山口鉄に並ぶ歴代最多の273ホールド。「まさか自分がここまで来られると思ってなかった」と笑った。

 5―2の7回1死一塁から2番手で登板し、代打・伏見を中飛、武田を三ゴロに斬った。打ち取ったのはともにプロ入りから磨きに磨いたスライダー。「直球とスライダーしかない投手」と言う男は8球で仕事を終えた。

 入団から昨季まで10年連続で50試合以上に登板。「何度もくじけそうになったけど山口さんの記録のおかげで続けられた」と言う。山口鉄とは09年の日本シリーズ期間中に一度だけ都内で食事。当時は憧れの存在でしかなかった。あれから9年。「子供たちがこの記録を目指してくれたらうれしい」と語った。

 スタンドでは麻亜子夫人、5歳と2歳の息子も観戦していた。6月2日の33歳の誕生日は土曜日なのにナイター。「もう寝てるな」とつぶやきながら午後11時に札幌市内の自宅に帰ると2人の息子は眠い目をこすりながら玄関で出迎えてくれた。「2人ともケーキを食べて一瞬で寝ましたけどね」と苦笑いするが、家族の存在は最大のモチベーションだ。

 栗山監督も「言葉にできないほど凄い記録」と称えた。今季最多タイの貯金10とし、首位・西武とはゲーム差なし。1日に今季初の首位奪取を狙うチームにとって、宮西は縁の下の力持ちだ。(山田 忠範)

 ◆記念グッズ 日本ハムは宮西尚生投手(33)の歴代最多に並ぶ273ホールド、史上40人目の600試合登板達成を記念したグッズをオフィシャルオンラインストアなどで受注販売すると発表。詳細は球団公式サイトまで。

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