中日・平田 自己最速10号 侍ジャパンでつかんだ打撃開眼

[ 2016年6月19日 05:30 ]

<中・日>6回無死二塁、打席でイチローばりのポーズを見せる平田

交流戦 中日3―2日本ハム

(6月18日 ナゴヤD)
 中日・平田が持ち味の勝負強さで貧打にあえぐチームを救った。初回2死、吉川から左翼席に10号先制ソロ。6年連続2桁本塁打を自己最速の69試合目で記録すると、同点の6回無死二塁からは決勝の中前打。

 2位浮上の立役者は「まだ前半戦も終わっていない。(2個ある)借金を早く返したい」と表情を引き締めた。

 仕留めたのは、ともに140キロ台中盤の直球で両打席とも“侍効果”が顕著に表れた。侍ジャパンの一員として戦った昨年の「プレミア12」。11月15日ベネズエラ戦の8回2死一、三塁で放った遊ゴロで打撃が開眼。「150キロを超える直球を引っ張れた時の感覚。自分のいい感覚をつかむきっかけになった」。これまで、特に内角速球を苦手にしてきたが、意識は消えた。つかんだ感覚が長打力、確実性につながっている。

 「Girlsシリーズ」として開催されている日本ハム3連戦。連日、球場には多くの女性ファンが詰めかけている。19日の相手先発・大谷に対し「背も高いしスタイルもいい。顔もきれい。顔で負けても試合に負けないように」とキャプテンは闘志を見せた。球界最高峰の直球も仕留め黄色い歓声を独占する。 (桜井 克也)

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