カブス本拠地、噛みタバコ禁止に チームから不満の声「個人の自由」

[ 2016年3月17日 15:24 ]

カブスのジョン・マドン監督 (AP)

 シカゴ市がスポーツ施設での噛みタバコ禁止を決めたことに伴い、カブスの本拠地リグレー・フィールドでも今季からこの市の条例に従うことになった。

 噛みタバコの使用に関しては、マイナーリーグでは1993年から完全に禁止。メジャーでも2011年に結ばれた労使協定により、インタビュー中は口にすることができず、ファンが球場にいるときは、ユニホームのポケットなどに入れて携帯することすらできないことになっている。

 サンフランシスコ、ロサンゼルス、そしてボストンの3都市はすでにスポーツ施設での噛みタバコ使用を禁止しており、こうした決定がなされるのは、シカゴが全米で4都市目。噛みタバコ不可とする流れは概ね歓迎されている一方で、カブスからは異なる声も上がっている。

 「俺たちはもう大人なんだぜ」とルールで締め付けられることに不満なのは新加入のジョン・ラッキー投手(37)。「スタンドのファンはビールを飲んだりして好き放題なのに、俺たちには自由がない。ひどい話だよ」と肩をすくめていた。

 ジョン・マドン監督(62)もラッキーに同意。「個人の自由。どうして完全に禁止してしまうのか理解できない。何でもかんでも規則で縛ることはよくないよ」と頭を振っていたが、「中毒だからきついよ」としながらも「これが噛みタバコを止めるきっかけとなればいいな」と、条例をうまく利用しようと考えているミゲル・モンテロ捕手(32)のような少数派もいた。

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2016年3月17日のニュース