エンゼルスGM辞任 ソーシア監督ら現場との確執が原因か

[ 2015年7月2日 23:54 ]

 エンゼルスのジェリー・ディポト・ゼネラルマネジャー(GM=47)が1日(日本時間2日)付けで辞任したと、複数の米メディアが報じた。理由は明らかにされていないが、マイク・ソーシア監督(56)ら現場との確執があったという。

 好調アストロズを追いア・リーグ西地区2位につけるエ軍に、衝撃が走った。月末にトレード期限が迫り、しかも来季までの契約延長が6月に発表されたばかりのディポトGMの突然の辞任。地元紙などの報道によると、6月28日のマリナーズ戦を前に同GMが選手と首脳陣と個別に開催したミーティングが、決定打となったという。コーチ陣に対しては選手への情報の伝達に失敗していると不満をあらわに。選手に対してはフロントから直接、スカウティングレポートを与えると告げたという。

 この一件で、元来、ソリが合わなかったソーシア監督との亀裂が決定的になったようだ。12年に同GMは指揮官の長年の親友で信頼の厚かったハッチャー打撃コーチを解雇。関係が悪化し、一時的にGM、監督ともに解雇寸前になる出来事があったという。その際はモレノ・オーナーが仲を取り持ち、事なきを得たというが、今回の一件で再び関係が悪化。ソーシア監督は1日のヤンキース戦後に「チームはうまくいっている。我々はフィールドでしっかりプレー出来ているし、シーズンに集中していきたい」と話すに止まったが、両者の確執によるGM辞任だったと報じられた。

 00年にエ軍監督に就任し、メジャーの現職監督では最も長期政権となっているソーシア監督。10年契約の7年目だが、今オフ、契約の選択権を行使することが可能だという。一方で、ディポトGMは4年目のシーズン途中で無念の辞任。今後は、00年から8年間GMを務めた経験のあるビル・ストーンマン球団シニアアドバイザー(71)が代行を務めるという。

 異例の騒動に主力のトラウトは「詳細は知らない」と言葉少な。プホルズも取材に対し「関係ないだろ。クラブハウスで何が起ころうと、それはクラブハウスの中でとどまるべきだ」と語ったという。

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2015年7月2日のニュース