稲葉氏 スーツとユニ“二刀流”引退後もハム41で「恩返し」

[ 2014年12月25日 05:30 ]

日本ハム・津田敏一代表取締役社長(右)と握手する稲葉氏

 日本ハムは24日、今季限りで現役を引退した稲葉篤紀氏(42)が来年1月1日付で球団の「スポーツ・コミュニティ・オフィサー(SCO)」に就任すると発表した。

 稲葉氏は「現役を引退しても球団に身を置きながら、活動できることに感謝したい。北海道に恩返しがしたい」と抱負。今後も背番号「41」のユニホームを着用しての野球教室への定期参加や、球団が行う社会貢献活動、地域連携など幅広く活動する。

 また、選手会とのパイプ役としてチームが関わる新たな企画の立案、さらには野球以外でも北海道内のスポーツ環境整備に向けた行政・関係団体の協議にも参加する。早速、来年1月には球団の「ファン・カンファレンス」で講演が予定されている。

 同時に、日本ハムは稲葉氏のメッセージ力、グラウンド内外での模範的な振る舞いを高く評価し、球団史上初、球界全体でも前例のない専属マネジメント契約も締結した。10月5日に札幌ドームで開催された引退試合は2週間以上前にはチケットが全席完売するなど、北海道内で絶大な人気と影響力を誇る稲葉氏。津田敏一球団社長も「稲葉さんの親しみやすさを活用することで、球団のブランド価値が上がれば」と説明した。

 スキー・ジャンプでソチ五輪メダリストの葛西紀明やバスケットボール元日本代表の折茂武彦(NBL・レバンガ北海道)といった北海道で活躍するアスリートとも親交の深い稲葉氏は「スポーツを通じて北海道を盛り上げたい」。ユニホームとスーツの「二刀流」で来年も全力疾走を続けていく。 

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2014年12月25日のニュース